こんにちは
私は退職して以来ずっと働かないことを謳歌していましたが、今月ついに短期バイトで働きました。
どういうバイトかというと選挙関連です。
この手の仕事を経験したことがある方はさほど多くないと思うので、どういった感じのバイトだったか守秘義務に抵触しない程度に書いてみます。
今回はその1、期日前投票所での受付編です。
期日前投票所での受付
私がやったバイトは大きく分けて2種類。
そのうちの1つが期日前投票所での受付です。
選挙にあまり行かれない方にはなじみがない言葉ですので、期日前投票から簡単に説明します。
期日前投票とは
選挙というと、投票日に入場整理券を持って投票に行くというのがなじみのあるスタイルかと思われます。
しかし投票日に何らかの理由で投票に行くことができない方のために、その前でも投票できる制度が期日前投票。
期日前投票を受け付ける場所が期日前投票所です。
だいたい役所に開設されることが多いですが、土日に人が集まるショッピングモールに開設されることもあります。
参議院選挙の期日前投票は公示日の翌日から投票日の前日まで2週間以上に渡って期間がありました。
その期間の投票所運営を正規職員だけで賄うのは大変なので、役所は臨時職員として派遣社員を受け入れています。
私が働いたところでの仕事内容は、受付、名簿対照、投票用紙交付、場内整理と4つに大きく分かれていまして、私が担当したのは日によって受付か名簿対照でした。
自治体により異なるのでしょうが、私が働いたところでは選挙管理者として詰めている数人の正規職員と立会人を除けば全て派遣社員で構成されていました。
期日前投票に来られる方々
選挙にはいろいろな方が投票に来られます。
中にはいろいろな点でハンディがある方も。
足が不自由な方には、投票所職員が車椅子の動きを介助しながら投票。
目が不自由な方には点字投票。
手が不自由である等字を書けない方には、投票所職員が代理で投票用紙に候補者名を書く代理投票。
つまり投票したいという意思さえあれば、投票する手段は様々に用意していますと言うことです。
この期日前投票所の受付という仕事をしながら感じたことは、ハンディのある方ほど投票意欲が強いのではないかということ。
私が働いていた時間では、ほとんど寝たきりという感じで酸素吸入をされながら車椅子でやってこられた方が。
自分では動けないながらも投票したいという強い意思がおありの方だったようで、2人の付き添いの方々と投票所に来られました。
付き添いの方々は投票所の外でお待ちいただき、職員2名が付き添って本人からなんとか候補者名を聞きだして代書し投票していただきました。
他にもほとんど倒れそうになりながら投票所の入り口までたどり着き、職員の介助を受けながら投票を済ませて満足気にお帰りになった方も。
ハンディのある方ほど、自分たちのための政策を実行してくれる候補に投票しないと生死に関わるという強い思いがあるのだなと感じました。
一方で、特に会社勤め風の男性に多かったのですが。
集団で投票に来て、投票用紙に記入する台でごにょごにょと相談を始める方々。
なかには、誰を書けばよい?と他の人に聞いていたり。
更には誰を書いたか監視している風な人までいたり。
あまりひどいときには我々臨時職員では対処せず、自治体正規職員にあれまずいのではと告げて対応してもらっていました。
他人に指示されて書くのではなく、自分の意思で投票する候補者は決めたいものです。
立会人はおいしい仕事?
先日バイトが終わったという記事でCalcさんからコメントをいただいていました。
選挙で一番おいしいのは、投票立会人と。
期日前投票所、投票日の投票所ともに、必ず立会人という方がおられます。
働きながら立会人の方を見ていて楽そうだなと思っていました。
で、昼食休憩のときにたまたま立会人のひとりと一緒に昼食を食べることになったんです。
その自治体では、公民館の地域サークル等で立会人を募集しているそうです。
そして、報酬は本人曰く「すずめの涙」とのこと。
ボランティアと思って引き受けたけど、1日ずっと座っていないといけないのが結構つらいので今後は立会人を頼まれても引き受けないと話していました。
これは自治体によって異なるんでしょうね。
裕福な自治体だと立会人はおいしい仕事なのかもしれません。
自治体によりバイトの難易度が全然違う
私は今回2つの自治体で期日前投票所の受付を経験しました。
2つを比較することにより、今後バイトするときに良い方を選べばよいかなと思ったんです。
自治体が変わるとバイトの難易度って違ってきますね。
どちらも事前研修があったのですが、片方は分厚いマニュアルを渡されて一つの業務をみっちりと研修。
片方は薄いマニュアルで中途半端な研修。
このときから少し危惧していましたが、薄いマニュアルの方の自治体はやはり大変でした。
分厚いマニュアルの方は投票所に詰める自治体正規職員も多く、指揮命令系統がはっきりしていました。
研修も事前に業務範囲を定めてきっちり終えていたので働きやすかったです。
片や薄いマニュアルの方は選挙人(投票に来た方)でOJT(実務をやらせながらの教育)を行っている状態。
それも自治体職員ではなく、古株の派遣バイトが教えるという。
さらに担当させられる業務がその日のなかでも変更になるとか。
なんか行き当たりばったり感がすごいです。
分厚いマニュアルの方は、派遣会社の社員もきっちりしていました。
ちゃんとした自治体の仕事はちゃんとした派遣会社が落札するのでしょう。
次の機会があっても薄いマニュアルの自治体で働くつもりはありません。
長くなりました。
もうひとつのバイトである開票所の調査とバイト全体のまとめはその2へ続きます。
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