こんにちは
先日、関西にお散歩に行ってきました。
本日のエントリーは大阪市のディープスポット、西成のあいりん地区です。
その1の続きです。
日本とは思えないあいりん地区の公園
あいりん地区を奥へ奥へ歩いて、三角形の公園に出ました。
う、ここはいままでと雰囲気が明らかに違う。
なんというか、長居したくない空気が漂っています。
公園内と周囲の道路に沢山の高齢者の方々が。
その方々が、ゆっくりゆらゆらと歩かれています。
身体が不自由にお見受けできる方もかなりいらっしゃいました。
私の地元ではそういった方は特養等の施設に入るだろうから、なんの介助も無く歩いているのを見ることはありません。
なんとなく高齢者の方の視線を感じながら公園を見渡すと、目を疑う光景が。
外国では見ることがありますが、この日本にまだあったとは。
公園内に雑多な物でこしらえた小屋が複数。
写真左側、水色の柵の内側にあるぼろぼろのものが全て小屋ですね。
誰かが勝手にこしらえて寝泊まりしているのでしょう。
本当はもっとはっきりと撮影したかったのですが、公園内に入ると明らかに私一人浮いています。
こんなところでスマホを構える度胸はありません。
おまけに、公園内の高齢者の方が何人もこちらをジッと見てきます。
そりゃそうです。
明らかに私はこの場所では不審者なのです。
公園の外側から、人が写らないように写真を撮ったらすぐにこの場所を後にしました。
ここの方々に見咎められても、人が写っているわけでなし、小屋が写っていると言っても公園を撮っていたら写りこんだだけと抗弁してもよさそうなものです。
でも、ここの方々の醸し出す今まで感じたことのない空気に圧倒されていた私は、寒いというのに背中に汗が噴き出すのを感じながら足早にこの場所を去ったのでした。
予約していた宿の近くに戻ろうと三角の公園から踵を返して歩いていると、別の公園らしき空き地に出くわしました。
そこはおそらく公園なんでしょうけど、なんで周囲を鉄の網で囲っているのかと思いながら中を見て、ギョギョギョ。
写真は公園?中央の憩いの場所から撮ったものです。
公園周辺部分はほとんどが先ほど見かけたようなボロい小屋だらけなんです。
なぜかこのあたりは空気まで重いです。
ここの長居はやばいと私の中の危険センサーが警報を出し続けます。
誰も私を見ていないことを確認して、写真を1枚。
撮ったらタッチアンドゴーで速やかにこの場所を離脱しました。
西成警察署
あいりん地区の中には、警察署があります。
西成警察署です。
やはり警察も治安が気になるのでしょうか。
写真は斜めから撮ったものです。
大変威圧感を与える建物ですね。
要塞とも言われたりする建物のようです。
かつて、警察署の前があいりん地区の暴動の舞台にもなったとのこと。
私が写真を撮っていると、立ち番している警官にじろっと見られました。
私、怪しいですかね。
ドヤ街に泊まる
そうこうしているうちに、宿にチェックイン可能な時間になりました。
今晩の宿に向かいます。
最近あいりん地区のドヤは、交通の便の良さと料金の安さから外国人に人気と言うことで一度泊まってみたかったのです。
ただ、ドヤも玉石混交。
あまりにも安いところは、ヘタレな私ではとても眠れないだろうと思い、予約サイトで予約ができるところを探しました。
そのなかでも口コミ評価が高いところに決定。
そこが、「ビジネスホテル 福助」です。
1泊1600円。
チェックインのときに鍵のデポジットとして500円預けます。
チェックアウトのとき鍵と引き換えに返してもらえます。
部屋のようすはこんな感じです。
3畳一間、布団を敷いたらもうスペースがなくなりそうな感じですね。
でも寝るだけならこれで必要にして十分です。
エアコン、冷蔵庫、液晶テレビが備え付けられていました。
掃除もきちんとされているし、壁も綺麗です。
私の部屋は禁煙部屋だったためでしょうか。
お風呂とトイレは共同ですが、トイレはウォシュレットでした。
すばらしいです。
たぶんあいりん地区のドヤの中では高級なほうになるのではないでしょうか。
夜もうるさくする方はおらず、快適に眠れました。
壁は薄いようで、テレビを見るときにはイヤホンを使うようにとの注意書きがありました。
ちなみにこの宿は男性専用です。
あいりん労働公共職業安定所
あいりん地区には職業安定所もあります。
行ってみることにしました。
ここは日雇い労働者に就労をあっせんするための施設です。
階段を上がって2階へ。
2階は大広間となっています。
行ったのはお昼過ぎなので、窓口はほとんど閉まっていました。
ふと見渡すと、あいりん地区での数々の体験の中でも一番の衝撃が。
人が寝ています。
昼間だというのに。
段ボールとか傘で日よけを作って。
日雇い仕事にあぶれた方でしょうか。
この方々は宿無し生活を送っているのでしょう。
こんな光景を撮ってよいのかな、と迷いながらも寝ている方の顔が写らないように写真を撮りました。
手がブルブル震えます。
私が来てはいけないところに来てしまったようです。
決して興味本位で来て良いところではないと感じました。
上の写真を撮ってすぐに、寝ている方々の邪魔にならないようにそっと撤収しました。
ちなみに、現在移転計画中らしく、2019年に仮移転するようです。
まとめ
修羅の国の住人として多少のことには動じないつもりでしたが、いろいろな意味で新鮮な体験でした。
感じたことは、たとえ一文無しになったとしても、西成・あいりん地区ならなんとか生きていけるのではないだろうかということですね。
男性セミリタイアラーにとって、西成・あいりん地区は最後の砦となりそうです。
でもパシパシ写真を撮ってはいけないですね。
なるべく個人のプライバシーには配慮して写真を撮ったつもりですが、不味いものがあれば削除したいと思いますのでコメントお願いします。
いろいろ驚きはありましたがまた行ってみたいですね、西成。
とりあえず、大阪での定宿になりそうです。
ではまた。
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