こんにちは
本日の記事は、年末年始に図書館で借りて読んだ本の読書感想です。
今回紹介するのは、芥川賞作家綿矢りささんの「嫌いなら呼ぶなよ」。
上のアマゾンリンクを見て貰えばわかるのですが、赤ベースに青の水玉の外装で大変自己主張されています。
私のようなおっさんが読んで面白く感じるのかどうか、迷うレベル。
とりあえず読んでみることに。
本作は、4つの短編からなりそれぞれに主人公がいます。
1つ目と3つ目の主人公が私には印象的。
1つ目の主人公は、自分のなりたい顔に近づけるために整形手術を繰り返す女性。
あーあーわかるって思ったのは、昨年のバイトで知り合ってLINEで繋がってその後ブロックくらった若い女性が、まさに整形女性だったから。
その方は、バイト期間中の休みの日に整形しに行ってたんですよ。
そのときには鼻を整形するって言ってたけど、その後もまだまだ整形したいって言ってて。
私からしたら、整形しなくても十分可愛いじゃんって感じの女性だったんですけど、自分にしかわからないコンプレックスって最終的には整形しないと払拭できないんでしょうね。
3人目の主人公は、既婚男性。
隠れて複数の女性と不倫していたが、奥さんにバレて友人夫妻らに囲まれ問い詰められる。
そこに至っても男性の考えていることは自分のことばかり。
というか自分が好きすぎて他人のことは全く思い至らないサイコパス。
でも誰でもそんなところ、ないですか。
特に最近はネットで自己肯定感アゲを満たしてくれるような人としか繋がりたくないって方増えているじゃないですか。
だれしも自分が一番かわいいんですよ。
まあ4編の主人公は全員、自分が好き好きなんですけどね。
そのあたりを面白おかしく描けるのが綿矢さんの才能。
「嫌いなら呼ぶなよ」
さくさくと軽快に読める小説です。
自分が好きだ~と公言できる方には特におすすめします。
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ではまた。
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