こんにちは
本日の記事は、たまたま図書館で「タイトル借り」してしまった本の読書感想です。
別の本を借りたあと、新刊コーナーで目に付いて思わず手にとった挙句、借りてきて家で一気読みしてしまいました。
額賀澪さん著作の本を読むのは初めて。
というか、「タイトル借り」なので作者などまったくチェックしませんでした。
若干ネタバレしちゃうかもですが、簡単なあらすじを。
主人公は若い女性。
大手広告代理店に新卒入社して3年、トンデモ上司によるパワハラと激務により身体を壊し入院、そのまま退職してしまいます。
その後しばらくして、叔母が社長を務める転職エージェント会社で職探しをするはずが、見習いアドバイザーとして期限付きで働くことに・・・
というお話。
この女性と、転職活動で最初にアドバイザーとして担当になった男性「転職の魔王様」とが中心となって物語が紡がれていきます。
この男性の特徴は足が悪く、常に杖をついて歩くこと。
この足についても物語の中に伏線がちりばめられています。
なんか、主要登場人物の男性の身体がどこか悪いってデジャブだなと思ったら、「教場」の県警学校教官が正にそうですね。
あちらは目を負傷して義眼を入れていますが、こちらは足が不自由で杖使い。
物語中に、杖をつくカツンという音とともに、この男性が現れるという表現が何回も。
こういう「人と違う何か」って小説を書く上でのエッセンスになるんですね。
あと、お話が転職エージェント、つまり求人している企業と求職者とのマッチングをしている会社の話だけに、何人もの求職者の話が出てくるのですが。
主人公の女性もですが、激務とパワハラ上司と、そしてブラック体質な企業の話がてんこ盛りなので、それ方面にトラウマがあると読んでいてきついっす。
といいながら、私は借りてきて一気読みしちゃいました。
一見人を冷たく突き放す「転職の魔王様」が実はそうではない感じというギャップに引き込まれて、ページをめくる手が止まらなかったという感じ。
みなさんも一度読まれてみてください。
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ではまた。
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