こんにちは
みなさん、コロナ禍以来、医療機関でストライキが起きたりしたことを覚えておられますか。
医療機関に「コロナ不況」直撃! 賞与カットでストライキ実施も 高須院長「不要不急の手術延期でどこも収入減」(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース
こちらの記事では、千葉県の病院の労働組合が、ボーナスの支給や退職金の減額撤回を訴えてストライキを決行というものを紹介しています。
また、2020年には東京女子医大病院ではボーナス全額カットの通知に対して看護師400人が退職を検討しているという報道もありました。
こういう過酷な職場に勤める方々に対しては、高賃金好待遇を以って報いるしかないと私は思うんですけどね。
ただ、非常に日本的な発想として「現場でなんとかする」というものがはびこりがちです。
太平洋戦争時の旧日本軍が典型ですね。
精神力がどうとかナンセンスなことを持ち出してきて、現代日本人ならそりゃ無理だろというものでもなかば洗脳教育で当時の人は信じ込まされていたのではないかと。
現代でも似たような会社がありましたね。
ブラック企業大賞を受賞した某居酒屋チェーンとか。
「無理というのは嘘吐きの言葉」と創業者が語ったり、ほとんど宗教だろ、という感じで。
実のところ、私が働いていた国家公務員という職業も、最近ではずいぶん薄まってきたとはいえ、精神力至上主義がはびこっていた時期がありました。
特に私が勤めていた職場は、2k職場(きつい、危険)だったのですが、きついのはともかく、「危険」なのはいかんでしょう、きついもいかんですが。
なぜきついかというと、職場に「仮眠室」なるものがあると言えばわかるでしょうか。
そして危険、これについては私、一度マジで命を落とすかもいう事態に遭遇しましたから。
本来そういう事態は、カネを投入してヒトとモノを揃えればほとんど解消できるものなんです。
でも特に私が働き始めた平成初期ではそういう空気は感じられませんでした。
現場の頑張りでなんとかしろ、という旧日本軍的発想。
竹やりじゃあB29は落とせませんよ、大臣どの。
平成初期から働き始めた公務員の方なら頷いてくれるのではないかと思うのですが、やたらと社会に貢献するためとか社会正義がとか研修があるたびに強調されていませんでしたか。
今考えても一種の洗脳ですよ。
カネもないモノもない状況で、現場職員に全ての負担を転嫁。
そして「やりがい」を強調し精神力でなんとか突破しようというのが日本的社会。
そんなとき、現場としては唯々諾々と従うか、抗議の声をあげるか、職場を去るかという選択になります。
ちなみに公務員にはストライキをする権利はありません。
唯一の抗議方法は、労働組合を通じての団体交渉なのですが、往々にして御用組合だったりして役に立たないんですよね。
となると、職場を辞めるしかないでしょ。
私も職場に何の不満も無ければ今でも仕事を続けていたかもしれません。
以上好き勝手書いてきましたが、日本の職場環境の悪さは本当に先進国かと嘆かざるを得ません。
コロナ禍でも満員電車に乗って通勤させられたりとか。
こりゃもう、不満があったらすぐに辞められる体制を労働者側も整えるしかないです。
私はよくセミリタイアに誘導するような記事を書いていますが、別に転職するというのでもいいんです。
今の職場環境に不満があるならば、いつでも脱出する準備は整えておきましょう。
ではまた。
※2020年に公開した記事ですが、加筆訂正および修正のうえ再掲しました。
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