こんにちは
先週末から数日、実家に帰省していました。
親を河津桜に連れて行ったりしていたので。
私がテレビを見るのは実家にいるときだけです。
というのも、私の家にはテレビが無いから。
だから実家に帰ったときには結構テレビ番組を見ますし、録画を頼んでいる番組もあります。
今回は実家で見たテレビ番組から。
車中の人々
NHKはときどき社会の病巣に切り込んだ番組を作ります。
今回見た番組もそんな感じかな。
なんらかの事情があって「車中で暮らす」人々を取材している番組です。
こういった人たちは道の駅等、夜間でも駐車が可能な場所で寝泊りしているよう。
取材に応じていた60代男性はある道の駅で長期間寝泊りしていたようです。
車中生活を続けて1年になるそうで、月10万円の年金が頼り、アパート代等支払うと赤字になるので車での生活を送っているとのことでした。
他にも、夫婦で車中生活を送っていた方とか番組に登場していて驚きしかないです。
この番組は、NHK総合で2020年2月20日(木)午前0時55分(19日深夜)から再放送されますので興味のある方は直で見るなり録画されるなりしてみてください。
車中生活者はホームレスの一形態?
番組では車中生活の過酷さとそれに至る背景が描かれていました。
身体も伸ばして眠れないような車内での生活で、みな憔悴しているような顔つきだったのが忘れられません。
番組を見始めて最初に思っていたのは、車内生活者ってホームレスの一形態ではないかと。
ホームレスはほとんど身の回りのものだけを持って路上生活を送っているイメージ。
対して車中生活者は衣類や日用品から貴重品まで全て車に積み込んで移動生活を送っています。
一見通常の住居から車での生活に移っただけとも見えますが、定住できないし寝る場所もきちんと確保できていないという点ではホームレスと同様かと。
これがキャンピングカーとかになるとまた違ってきますが、ほとんどの方は通常の乗用車(それも軽が多い)なのは金銭的な面が大きいようです。
ただ番組で取材した中には、別に家があるのに車中生活を送っている人たちもおられたので、そのあたりは貧困とはまた別な問題もあったよう。
虐待されていたり、職場でうまくいかずに心の安寧を求めていたり。
そういった問題を抱えた人たちが「シェルター」的なものを車に求めていたとも言えるかもですね。
いろいろなことからの逃避場所として車が活用されていると。
この手の問題が根深いのは、ただ福祉で金を渡せばなんとかなるというものではないというところです。
余裕のない日本社会は息苦しい
こういった人たちが出てくるのも、日本の社会が息苦しいものになってきているからかもです。
昭和から平成、そして令和と移ってきて、なんだか社会に余裕がなくなっているような気がしているので。
空間的なもの、時間的なもの、人間的なもの、金銭的なもの。
それら全てですね。
それに耐えられなくなってきた人たちが、ぼろぼろと零れ落ちているのでしょう。
私のようなセミリタイアした人も、いわば「社会から零れ落ちた人」なのかもしれません。
社会というか会社からは零れ落ちているのは間違いないですね。
まあ現在のところは楽しく生活できているので問題ないですが。
最終的には死ぬ間際にならないと、その選択が良かったかどうかなんてわかりませんし。
あと自分でできることは、これからの人生に後悔が無いよう生きていくことだけです。
ではまた。
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