こんにちは
最近、若者がいろいろなものから「離れている」という報道を見ることがあります。
私が見かけただけでも
- クルマ離れ
- フルーツ離れ
などなど。
他にもたくさんありますね。
でもこれら「離れ」について問題だ~って言ってる人は的外れなことを言っていることが多いのです。
クルマの価格がどんどん上がっている
まずクルマ離れ。
今の若者はクルマを買わないとよく言われます。
その原因は、そもそも免許を取らないとかシェアリングサービスが充実してきたからとか言われます。
でもですね。
難しく考える必要はないのです。
単純にクルマの価格が上がっただけ。
そして若者は高いクルマと自分の所得を比べて、買う価値がないと判断しているだけです。
一つの例を挙げるとスズキのアルト。
スズキで数十年作っている軽自動車のブランドです。
これ、1979年に初代を発売したときのキャッチコピーが
アルト47万円
ですよ。
それが今では一番安いモデルで72万円します。
40年間で5割増しですね。
確か1990年代終わりまでは、新聞チラシに100万円ポッキリという新車のセールチラシが入っていたのです。
軽自動車じゃなくて普通車ですよ。
該当車種は日産のマーチとかトヨタのヴィッツクラスでした。
いつの間にかその手のチラシを見ることは無くなりました。
つまり100万円じゃ新車は売りません、もっとお金出してとなったのでしょう。
現在では軽自動車でさえ、見積もりを取ったらオプション入れて200万円超えというものまであります。
たっかーい。
若者にクルマを買わせたいなら、廉価で魅力的なモデルをラインナップするしかないです。
そうですねえ。
本気若者にクルマを売りたいなら、
車両本体価格100万円以下
排気量1000cc程度のレギュラーガソリン仕様エンジン搭載
価格上昇に繋がる装備は極力省略
くらいで企画してみてはと思います。
やはり100万円の壁は大きいですよね。
これを切るか超えるかでインパクトが変わってきそうです。
フルーツの価格は海外に比べて非常に高い
お次はフルーツ離れ。
フルーツは皮を剥くのが面倒だから若者が離れているとか言われます。
これですね、単に日本のフルーツが高いだけですよ。
海外で売られているフルーツと比べるとそう感じます。
日本でも以前はフルーツもそれなりの値段で手に入ったんですけどね。
ミカンなんか冬になったら箱買いしていませんでしたか。
今じゃあミカンの箱買いなんてあまり聞きません。
数個入りのネットに入ったものが多いです。
そもそもミカン箱の大きさが昔に比べて小さくなっちゃった気がします。
イチゴなんかひどいものです。
イチゴはプラのパック入りで売られていますが、価格を抑えるためかパックの大きさが小さくなっていませんかね。
今では下手したらイチゴが一段しか入っていないくらい深さがないパックとか。
つまりイチゴの内容量が減っているということです。
リンゴやナシ、モモなんかも高くないですか。
1個100円を優に超えますよね、今は。
なんでこんなにフルーツが高くなったのか。
農家がフルーツに手間暇かけすぎじゃあないですか。
- フルーツが売れない
- 売上額を維持するために高級品に特化
- フルーツの価格アップ
- 相対的に所得が低い若者買わない
- 1に戻る
こんな感じの悪循環に陥ってないですか。
例えばイチゴでは「あまおう」という品種が福岡県発であります。
出始めの時期は、それまでの主力品種だった「とよのか」に代わる福岡の主力品種という触れ込みだったのですよ。
それが今では「あまおう」は海外に輸出される高級品種に。
店頭で見かけても「あまおう」の価格は非常に高いです。
福岡県内でさえ、リーズナブルなイチゴは「さがほのか」とかばかりですよ。
タイだとスーパーのフルーツはきれいだけど高い、市場のフルーツは見てくれが悪いのもあるけど安く買える、とか選択できるのですけど。
日本でも手間をあまりかけてないけど安いフルーツってあってもいいのでは。
ちょっとキズがあるとか、見栄えが悪いものを安く売ってくれたら若者買うようになると思うのですけど。
どんどん価格を上げても離れるだけ
自動車メーカーも農家も、若者が買わない理由を他の理由に転嫁するのはやめましょう。
はっきり言って、若者の買う気が失せるくらい価格が上がっただけです。
お金を持っていない若者に買ってほしいとか本当は思っていないですよね。
今はまだ比較的お金を持っている高齢者が買ってくれるからまあいいかとか。
そのうち高齢者も減っていきますが。
今のうちの若者をお客として確保していないと大変なことになりますよ。
ああ、クルマもフルーツも全然売れない日本という未来が見えます。
ではまた。
ブログ村ランキングに参加しています