【初版2019年9月15日 最終更新2019年9月18日】
(5000文字あります)
こんにちは
以前に私は、相乗りアプリ“CREW”のことを記事にしました。
私は疑問点も含めて記事にしていたのですが、CREWのドライバーをされておられる方から記事内に誤りがあるということで修正依頼のコメントをいただきました。
さっそく該当部分を見え消し線で削除したのですが、作業しながらも新たに疑問な点が頭に浮かんできました。
そこで、CREWドライバーの方のコメントを引用しながら考察したいと思います。
- CREWとは
- CREWドライバーさんからいただいたコメント
- 乗客が「謝礼」を払わなくても低評価されないのか
- ドライバーが乗せたい人を選ぶことはできない?
- やっぱりドライバーは「謝礼」目当て!
- CREWドライバー、国土交通省に目をつけられる
- 謝礼は「0」でないと非合法になる可能性
CREWとは
CREWって何と思われている方も多いと思います。
非常に簡単にまとめているツイートを確認しましたので引用します。
謝礼0円でも乗れる。一般人の車に乗せてもらえる相乗りアプリ「CREW」
— アプリマーケティング研究所 (@appmarkelabo) October 22, 2018
ガソリン代+システム料+感謝料が総額。謝礼は0円〜1万円で自分で決める
使用感は「お父さんが車で迎えにくるような感覚」(24歳 女性)
Airbnbのような議論も呼びそうですがどうなっていくか興味深いhttps://t.co/P5t517lgQd pic.twitter.com/guU9zsrBFe
CREWはアプリを介して一般のドライバーが目的地に行きたい「乗客」を乗せていくというもの。
そこで乗客はガソリン代やシステム料に加えて、任意の「謝礼」を払うシステムです。
CREWドライバーさんからいただいたコメント
CREWドライバーさんからいただいたコメントを転載します。
なお、かなりの長文となりますので、考察の対象とならない後半部分は省略します。
※2019年9月18日追記
コメント主であるCREWドライバーさんから、引用したコメント全文を掲載するよう要望がありました。
検討した結果、コメント全文を掲載することとして省略した後半部分を追加しました。
CREWでドライバー(アプリ内での正式名称はパートナー)をしています。ブログ内で誤解がありましたので修正をお願いしたく、コメントを書かせて頂きました。
相応の謝礼を払わなければ低評価をされ、次から乗りにくくなると書かれている件ですが、この評価システムはドライバーが謝礼額を見て評価できる訳ではありません。CREWではドライブ中の謝礼額についての会話はNGで、ドライブ後の流れはライダー(乗りたい人)が車を降りて、ドライバーと別れてから評価するようにライダー、ドライバー共に周知されています。評価のページでは「謝礼額についての話があったか」をチェックする項目があるため、仮にドライバー側から謝礼についての話があれば、「別れた後に」運営側へ通知できるようになっています。このため、通知があれば運営がドライバーへチェックを行いますし、過度であればドライバーを出来なくなる事もあるでしょう。
本題のドライバーからの評価ですが、ドライバーの評価はライダーが評価をした後に出来るようになります。ただし、ここでの評価ではライダーからいくら謝礼があったのか確認できないようになっています。つまり、記事内にある「謝礼額が少ないから低評価をしてやる」という報復は一切できません。
もし出来るのであれば、前回謝礼が少なかった人をもう一度乗せた時でしょうが、ライダー、ドライバー双方とも乗る人乗りたい人を選ぶことは出来ませんので、同じ人にあたる機会は少ないでしょう。私も同じ人を乗せた事はありません。
よって、評価というのは金勘定を抜きにしたもの(運転技術、態度など)でしか行えません。☆5段階で評価になりますが、☆1を付けた場合は双方ともマッチしないようにはなっています。
最後になりましたが、私がドライバーをしているのは、善意やボランティア精神からです。もちろん誰かを乗せて、楽しく話しながらドライブ出来るのが最高ですし、その楽しみのためにやっている側面もあります。謝礼に関しての話はするな(謝礼0円でいいというのも含めて)と言うので、頂いた謝礼は軽い飲食を購入し、ライダーさんに無償で配っています。ここはタクシーでは絶対できない、私ならではのホスピタリティの気持ちです。他にも楽しく乗っていただけるよう、ひざ掛けを用意したり充電器をつけたり、TVをつけたりしているドライバーもいます。
タクシー業界を圧迫する指摘もある一方、高いからタクシーを利用しないというのも問題視されていますよね。なので高齢者が車を手放せないというのも事実としてあります。
今は都内や一部地域で20時~3時までの限定的ですが、私の将来的にやりたい事は、近所のおじいさん、おばあさんが買い物に行きたい時に気軽にマッチできるようになる事です。
私みたいのは極々一部かもしれませんが、それでも全てのドライバーが謝礼目当てで動いている訳ではないと知っていただければと思います。記事内での訂正も合わせ、お願いとなります。
乗客が「謝礼」を払わなくても低評価されないのか
CREWでは、ドライブ後にドライバーと乗客の双方が相手方を評価するようになっています。
そしてその評価があまり低いものが続くと、以後CREWのシステムを利用することが難しくなるようになっています。
CREWドライバーさんはコメントで、
- ドライバーは車内で謝礼額についての会話はNG
- ドライバーが乗客を評価ときに謝礼額が確認できないから謝礼の多寡で低評価を付けることはできない
と書かれています。
本当ならばすばらしいですね。
私は東京近辺に住んでいないので実際にCREWのドライバーとして調査できません。
そこで調べていくと参考になるツイートが。
謝礼支払い後に評価する仕組みがありません…以前は実装してましたが廃止されました。
— Karu (@Amatukaze) June 12, 2019
このツイートによると、乗客が謝礼を支払った後にドライバーが謝礼額を確認して乗客を評価する仕組みが以前は実装されていたということです。
現在は廃止されているようですが、私が最初の記事を書いたときにはまだ上記の仕組みが生きていたのかもしれません。
となると、かつては謝礼額を見て0円だったり安かったりしたら乗客の評価を低くしたりする行為が横行していた可能性はあります。
ドライバーが乗せたい人を選ぶことはできない?
CREWドライバーさんはコメントで、
ライダー、ドライバー双方とも乗る人乗りたい人を選ぶことは出来ません
と書いています。
本当でしょうか。
ここでCREW公式HPから画像を引用します。
上記画像によると、ドライバーはアプリ上の配車リクエストがあると、
- 目的地やプロフィールなどライダーの情報を確認
- タップして迎えに行く
という手順らしいです。
つまり、乗客の情報を確認して迎えにいかない選択肢があるということ。
そして、このドライバーが前回この乗客を乗せたことがあり、謝礼が0円だったとしたら。
確実にリクエストには応じないでしょうね。
たくさんの乗客を乗せているから一々覚えていないでしょうって?
いやいや、そんなことはないらしいですよ。
他のドライバーへのマッチングには影響しませんが、同じドライバーへのマッチングには多大なる影響があります。
— 憂いと不安 (@i1F1SsnERICJMle) September 11, 2019
ドライバーは、どのライダーがどの程度の謝礼を支払ってくれたのか、我ながら驚くほどよく覚えています。
現役ドライバーさんが言うことは重みがありますね。
謝礼0円を続けているとドライバーから弾かれるようになる、つまり乗客が知らない間に利用の幅が狭くなるということですからね。
どうもアプリの仕様上、ドライバーの位置まではわからないようですから、乗客からはドライバーに拒否されているとは気がつかないようです。
怖い怖い。
やっぱりドライバーは「謝礼」目当て!
引用しませんでしたが、今回コメントをいただいたCREWドライバーさんは「善意やボランティア精神」でされているそうです。
でもほとんどのCREWドライバーは「謝礼」目当てなんですよ。
このツイートが物語っています。
#CREW
— 憂いと不安 (@i1F1SsnERICJMle) September 11, 2019
ドライバーに対する謝礼額の目安。
1kmあたり300円払えば、遠くても必ず乗せてもらえます。
1kmあたり200円未満だと、日によってマッチしたりしなかったりします。
1kmあたり100円を下回ると、2度目のマッチの可能性は限りなくゼロになります。
ドライバーはこのへん目安でリクエスト受けます。
15回以上の乗車回数があって、同じドライバーに乗ったことがないと言うライダーは、先ほどの基準で言うと3番目です。ほぼ確実に。
— 憂いと不安 (@i1F1SsnERICJMle) September 11, 2019
今後のドライバーのためにも、星下げしてもいいぐらいだと思っています。
だから、いつから使ってて、どなたに乗せてもらうことが多いですか?って聞くのは有効です。
うはー、怖いです。
謝礼が少ないと、2度目は無いんですってよ。
同じドライバーに乗ったことが無いという乗客はほぼ確実に謝礼が少ないんですって。
やっぱ謝礼目当てじゃん!!!
CREWドライバー、国土交通省に目をつけられる
そしてやり過ぎなドライバーがいるんでしょうね。
ついに国土交通省も目をつぶっていることなく動き出したようです。
このまとめ記事によると、
まさかの行政からの呼び出しですよwww
— T.Kamada@KG CX-8 (@ToAMeK_CX8) May 29, 2019
これ恣意的運用されたら即罰金刑ですけどw
運営に報告しましたがどう対応するのか見ものだな。
一連のヒアリング案件が片付いてホッと一息。
— T.Kamada@KG CX-8 (@ToAMeK_CX8) June 10, 2019
思いっきり書きたい事だらけだけど、言えるのは役所行政による規制緩和はあり得ない、だな。
国民や政治側からじゃないとテコでも動かんぞ、これ。
ドライバー個人が呼び出され、国土交通省まで出向いてヒヤリングされたようです。
個人を特定するなんて国土交通省も本気出してるじゃん。
この方以外にも、
運輸局から呼び出しの書面来ました💦
— TAK@CREWドライバー (@TAKCREW1) June 7, 2019
なんか悪い事したみたいでいい気分しませんね😅
しかし、この日のこの時間に来いみたいな言い方が役所っぽくてなんか嫌です😡
こちらの方は運輸局(国土交通省の地方支分局)から呼び出されたようです。
何が問題かというと、
どうも、ドライバーが謝礼金目当てで行っている、というのがマズいらしいです。
— Karu (@Amatukaze) June 12, 2019
…謝礼金目当てでも払ってもらってないのにー
要は謝礼もらっているので行政としては見過ごすことはできないということのよう。
ちなみに、アプリ運営している会社に対しては、
CREWが国交省に釘を刺されたのは「今」の話じゃなくて「前から」だそうですよ。
— T.Kamada@KG CX-8 (@ToAMeK_CX8) June 12, 2019
幾度となく忠告警告をしているそうですがスルーしているのが現状だと。
どちらの主張も聞いてるので分かりますが、「今」は国交省側が実力行使(ドライバー各個を潰してる)に出てるフェーズです。
ということのようです。
実際に国土交通省の担当者と話をしている方なので、ツイートに重みがあります。
そもそもCREWは非常にグレーなところを突いている訳で、何かあったときに摘発されるのは運営会社ではなく、ドライバーです。
あくまで運営会社は仲介しているだけですし。
今後、CREWドライバー個人に対して、国土交通省側が白タク行為をやっているということで摘発に動くことは十分にありえます。
私ならそんなリスクはごめんこうむりますが。
謝礼は「0」でないと非合法になる可能性
現役のタクシー運転手らしき方がブログで考察されています。
想像を織り交ぜますが…CREWの運営会社が国土交通省に説明した際、クルーは謝礼の請求もしないし、お客さんの任意に過ぎない!と論を張ったのでしょう。一方で、クルーを集める際には、ある程度の謝礼は期待できる!と説明したと推測できます。CREWのクルーのSNSを見ていると、謝礼が無い事への恨み辛みがあふれている事からも、その推測の確度は高いと予想しています。しかし、このような運営会社の二枚舌のようなスタンスでなければ、クルーは集められないのでは無いか?と想像致します。CREWのクルーのSNSを見ていると、謝礼が無い事への恨み辛みがあふれている事からも、その推測の確度は高いと予想しています。
この考察が的を得ていると思われます。
ブログ主さんはこう書かれています。
つまり、謝礼の定着や反復は、繰り返されれば繰り返されるほど、CREW運営会社が国土交通省に説明した内容と乖離していくのです。CREWの運営が継続するためには、謝礼が0でなければならないと書いたのは、この為です。もし、CREWを利用する機会があれば、自信を持って謝礼は「0」にしましょう!それが、この事業を継続させる肝になります!
全面的に同意です。
私も声を大にして言います。
CREWを利用するときには謝礼は「0円」に!!
でもそうすると次からドライバーがマッチングしてくれなくなっちゃう。
どうすればいいんでしょうねえ。
ではまた。
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