48歳からのセミリタイア日記

48歳でFIRE達成!! 国家公務員を辞めてただいまセミリタイア生活を満喫中です。生活、資産運用、旅行、その他いろいろ。

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乗合いアプリ “CREW” でセミリタイア収入 ? 疑問点の考察も

【初版2018年10月21日現在 最終更新2019年9月10日】

 

こんにちは

 

私は2018年1月からセミリタイア生活をしている。

その間まったく労働はしていない。

だからセミリタイア後の収入は投資関係の利金配当金のみである。

 

計算上は全く労働しなくてもセミリタイア生活が成り立つくらいの資産は持っている。

だがなにかしらの収入があれば、例えば海外旅行にしても今までよりもホテルのランクを上げたりできたり、いろいろと余裕ができるのは間違いない。

労働すれば手っ取り早いのであるが、働きたくないんだよねえ。

そこで何かしら収入を得る手段はないものかと調べていたら、「スマホで呼べるスマート送迎アプリ」なる文言が目に飛び込んできた。

 

 

スマホで呼べる、スマート送迎アプリ “CREW“

crewcrew.jp

CREW(クルー)は、「マイカーに乗せてくれるCREWパートナー」を見つけることのできる「スマホで呼べる、スマート移動アプリ」です。

街を走るドライブ好きなCREWパートナーにお好きな場所まで送ってもらうことができます。 

CREWサイトより引用

CREWとは株式会社Azitが運営しているサービス。

サイトによると、「乗りたいと乗せたいを繋げる移動のシェアアプリ」とのこと。

まあ相乗りをマッチングさせるアプリということだね。

※2018年12月26日追記

現在は、「近くを走る誰かのクルマをスマホで呼べる、スマート送迎アプリ」とのこと。

 

やり方としては。スマホで車を呼び出して自分の行きたいところに連れて行ってもらい、ガソリン代等の実費と任意の「謝礼」を支払うというもの。

対象エリアは東京都内一部地域。 

  

うーん、こういったサービスは東京からなんだよなあ。

九州までくるのは何年かかることやら。

九州で開始されていたら、私もドライバーとして参加しても良かったんだけどな。

なかなかセミリタイア収入を得るのは難しいね。

 

これって白タク行為なんじゃないの?

さきほど、私も参加しても良かったんだけどな、と書いた。

がしかし、このサイトをよくよく読んでいておやっと思ったことがある。

無償運送に該当するので白タク行為ではない、とサイト上では力説する。

 

本当?

 

私のような一般人の感覚では「謝礼」って実質的な運賃なのではと思ったりする。

なぜなら任意とはなっているものの「謝礼」を奨励している文言がサイト上にある。

お支払いの有無及び金額ともに任意でございますため、CREWパートナーへの感謝の意を伝えたいという方は、ぜひご活用ください。

CREWサイトより引用

※2018年12月26日追記

12月26日現在ではサイト文言がかなり変更されている。

最後の見出しにまとめて追記することとする。

 

このサービスについては、タクシーやバス会社の従業員で構成されている労働組合である自交総連でも問題にされているようだ。

自交総連が発行している組合機関誌「自交総連情報2018年第9号」でCREWのことが取り上げられている。

実際に組合書記長がCREW体験乗車をした報告を文書にしているのだが、その中にドライバーと組合書記長のやり取りがある。

そのときにドライバーは、


「謝礼は、ドライバーから要求したり、いくらが良いとか金額を言ってはいけないことになっている、これは運営さんから、強くそう言われているんです」

 

と言っているものの、すぐ後には、

 

「(話のなかで、相場は、)まぁ、1分50円くらいですかね」

謝礼が少なくて、ドライバーからの評価を★1つにした人とは、もう次からは
私の車とはマッチングされないしくみになっているんです

 

と事実上、相場の謝礼を払わないとドライバーから低評価されるという話をしている。

事実、サイト上にはこういう文言がある。

評価が一定値を下回るユーザー、CREWの利用規約や交通規則に反する行為をしたユーザー等に対しては、一部の権限または全権限を停止するなどの応対を徹底しております。 

CREWサイトより引用

つまり「謝礼」を払わなかった等の理由で低評価をされたユーザーは一部の権限または全権限を停止するとサイト上ではっきり明記している。

いわば「謝礼」支払いを強要している仕組みができている。

※2018年12月26日追記

12月26日現在ではサイト文言がかなり変更されている。

最後の見出しにまとめて追記することとする。

 

これ事実上有償運送だろ、まじで。

謝礼払わないと低評価されるぞ、低評価されたらアプリ使わせないぞ。

って事実上の「謝礼」支払いの強制。

この「謝礼」と称する事実上の「運賃」の支払いは白タク行為にならないのか?

※2019年9月10日追記

CREWドライバーをされている方からコメントで指摘がありました。

現在は任意の謝礼額を確認してからのユーザー評価はできないとのことです。

私がドライバーを経験していないので真偽がわかりませんが、該当部分は見え消し線での削除扱いとさせていただきます。

  

 

 

“CREW“が合法なら“Grab“や“Uber“も合法では?

もしCREWが白タクではなく合法だというなら、GrabやUberなんかも日本向けに若干手直しすれば合法になるのではないか。

運賃ではなく、送ってくれたことに対する感謝の「謝礼」にすればいいんでしょ。

外国で運用されているそのままではダメだろうが、若干システムを手直しして「謝礼」ということにすればいいんだよ。

 

もっというなら、今沖縄県などで問題になっている中国人の白タク。

あれも、相乗りで送ったことに対する「謝礼」しか払っていないと抗弁されたら摘発できなくなっちゃうね。

 

国土交通省OBの天下りを受け入れているから合法?

CREWサイトには国土交通省OBとやらがCREWが白タクに該当しない理由という文章を寄稿している。

※2018年12月26日追記

12月26日現在は寄稿文をサイト上で確認することができない。

 

サイト側も頭いいな。

国土交通省サイドを抱き込んだか?

天下り的にOBに金払っているから合法にしてくださいとか? 

官僚って天下り先を増やすのに躍起になっているからね。

渡りに船ってか。

 

国土交通省自身はどのように考えているのか知りたいね。

もしCREWが合法というなら、類似サービスも全部合法にするんだろうね。

そしてそれは、タクシー業界の終わりの始まりになるよ。

 

まとめ 

今回はCREWというアプリでセミリタイア収入を得られるか考えてみた。

今のところ東京都内一部地域のみのサービスということで、私がこれを利用することは無理のようだ。

しかし、このサービス、そもそも合法かどうかはグレーゾーンだ。

当然サービス側は合法って主張するだろうけどね。

かなり怪しいと考えている。

国土交通省の公式見解待ちかな。

もしCREWが合法なら、ぜひGrabやUberも認めてほしいね。

 

 

 

2018年12月26日 追記

コメント欄でご指摘をいただいたので、改めてCREW公式サイトを確認したところ、当初記事を書いたころから大幅に変更されている。

 

主な変更点

  • 謝礼の支払いを強要するかのような文言が削除ないし変更されていること。
  • 国土交通省OBが寄稿した文章が公式サイトから削除されていること。
  • 国土交通省が定める平成30年3月30日付通達(国自338号)に沿った運営内容となっております、との文言が追加されていること。

 

残っている問題点

ただ、相変わらず残っている問題点も。

例えば、

※評価1をつけたCREWライダーに関しては、以後マッチすることはございません。

CREWサイト CREWパートナー向けよくあるご質問 より

このあたりは以前のまま。

そして、運転者(CREWパートナー)が乗客(CREWライダー)を評価する時点がサイト上でははっきりと書かれていない。

ということは、おそらく乗客が支払いを済ませたあと、謝礼を払ったかどうか確認してから運転者が評価を決めるシステムは温存されているのだろう。

※2019年9月10日追記

CREWドライバーをされている方からコメントで指摘がありました。

現在は任意の謝礼額を確認してからのユーザー評価はできないとのことです。

私がドライバーを経験していないので真偽がわかりませんが、該当部分は見え消し線での削除扱いとさせていただきます。

 

つまり、サイト上からは謝礼を強制するような文言は削除した。

ただし、水面下で運転者の利益を確保できるように手は打ってますよということだろう。

じゃないと、ガソリン代実費だけで送迎しろって言って、運転者が集まるわけないし。

謝礼という名の実質的報酬を稼げますよという「旨み」を提供しないとね。

 

このあたりはお役所との間で話がついているのだろう。

明示するな、水面下でやれとね。

 

国土交通省の通達とは

CREW公式サイトが変更されているのは、国土交通省の通達に従ったためと思われる。

ただし、この通達、今年の3月なんだけどね。

私が当初記事を書いたのは10月、その時点で従ってないとおかしかったのだけど。

 

通達の該当部分を引用してみる。

平成30年3月30日付国自338号

道路運送法における許可又は登録を要しない運送の態様について

記1(1)サービスの提供を受けた者(以下「利用者」という。)からの給付が、「好意に対する任意の謝礼」と認められる場合

(注4)あくまで自発的に謝礼の趣旨の金銭等が支払われた場合は許可又は登録は不要であるが、利用者が運転者に対してガソリン代、道路通行料の範囲内で相乗りする形態をWebサイト等で仲介するサービスについて、以下の場合には、自発的な謝礼の趣旨の支払とはいえず、許可又は登録を要する
1)仲介者が、Webサイト等で、謝礼の誘引文言を表示し又は謝礼の有無・金額によって利用者を評価すること等により、謝礼の支払を促す場合
2)仲介者が、Webサイト等で、利用者に対し謝礼の決定を経由しなければガソリン代、道路通行料の決済ができない仕組みを提供する場合

 できるだけ引用箇所を減らしたが、お役所文書は漢字が多くて読みづらい。

太字のところが重要だ。

 

つまり、サイト上で謝礼の有無や金額によって評価することで、結果的に謝礼の支払いを促してはいけませんと書かれている。

CREWは、サイト上からその手の文言は全て削除しました合法ですということになっているのだろう。

 

GrabやUberにも日本上陸のチャンスが?

海外ではGrabやUberという民間の車を利用したサービスが隆盛を誇っている。

CREWがお役所的に合法ならば、それらのサービスも日本上陸のチャンスがあるかもしれない。

これについては、新規に記事をエントリーして考えてみようと思う。 

 

ではまた。

 

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