こんにちは
私が株主となっている日産自動車について非常に残念な事実が明らかになりました。
日産 ゴーン元会長に役員報酬約16億円
日産自動車が27日に発表した2019年3月期の有価証券報告書によると、カルロス・ゴーン被告への報酬額は16億5200万円だった。18年3月期の28億6900万円からは大幅に減ったものの、株主からは高額報酬との批判が再燃しそうだ。当初に予定していた報酬額は25億円だったが、一連の不正が発覚した後に、日産がゴーン氏を会長と代表職から解任したため、報酬が減った。
ゴーン元会長は18年11月19日に有報の役員報酬の虚偽記載の疑いで逮捕され、日産はその3日後にゴーン氏を会長、代表職から解任した。11月23日から19年3月末までは非常勤の取締役扱いとなったため、その分報酬が減った。報酬額16億5200万円のうち、子会社分を除いた12億3700万円はまだ支払われていない。一方、西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)の前期の役員報酬は4億400万円だった。前の期は4億9900万円だった。
6月27日付日本経済新聞電子版より引用
ゴーン氏の起訴容疑には特別背任が含まれている
現在ゴーン氏は複数の容疑で起訴されています。
最初は有価証券への虚偽記載容疑でしたが、一番の本丸は会社資金を自らに還流させ会社に損害を与えた特別背任容疑です。
簡単に言うと、自らの会社の金をくすねたとの疑いがかけられています。
それらの疑いにより昨年11月には会長職を解任されており、その後の取締役会にも出席しておりません。
つまり、会社のために働いたのは4月から11月までの8ヶ月間だけ。
その前の年の28億6800万円から16億5200万円への減額というのは4ヶ月間は働いていないから3分の1減額したということでしょうか。
つまり8ヶ月間はまっとうに働いたので報酬を払いますということです。
会社に損害を与えた人に?
こんな高額報酬を会社に損害を与えた疑いがある人に払う必要があるのでしょうか。
まさに盗人に追い銭じゃあないですか。
会社の業績は駄々下がり
日産の会社業績自体、悪化しています。
5月に発表された日産の決算報告を見ると、売上高、営業利益、純利益とも悪化しています。
日産HPより引用
売り上げが減っているということは車が売れていないと言うことです。
特に北米と欧州で販売台数を大きく減らしています。
業績不振の故か、2019年度は株主へ還元する配当を1株あたり17円減配する予定とのこと。
株主だけに業績不振の影響を与え、取締役には何らペナルティがないのはおかしいです。
本来ならば、最高責任者だったゴーン氏の報酬を大きく減額すべきでしょう。
他社と比較してもゴーン氏の報酬は高過ぎる
私は数社の株主でありますが、それらと比較しても日産のゴーン氏に対する報酬は高すぎます。
純利益が同水準であるJTと日産を比較してみます。
JT 売上高2兆2160億円 純利益3857億円 役員報酬総額約8.2億円
日産 売上高11兆5472億円 純利益3191億円 役員報酬総額約26.4億円
このうちゴーン氏への報酬が16.5億円。
ゴーン氏ひとりでJTの役員報酬総額の2倍を貰っているというありさまです。
利益を減らした上、背任容疑となっている会社への損害なども合わせると、ゴーン氏は高額の役員報酬を自ら返上すべきでしょう。
ゴーン氏の報酬分を販売インセンティブとして現場に還元すればどうか
ゴーン氏への報酬額は16億5200万円。
対して西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)の役員報酬は4億400万円。
ならばゴーン氏への報酬は西川氏と同じくらいで良いじゃないですか。
そうすると12億円の原資が生まれます。
これを販売インセンティブに使って車の売り上げに貢献させましょう。
具体的には、抽選で1万名様に10万円キャッシュバックというのはどうですか。
販売現場は盛り上がると思うんですけどね。
残った2億円は車をたくさん売り上げた販売店へのボーナスとして分配すると。
こうすればお客さんはハッピー、販売店もハッピー。
会社も新たにお金を使ったわけでもないので全員ハッピーです。
報酬を減らされたゴーン氏だけがアンハッピーですかね。
今まで散々会社を私物化してきたんだから、それくらい我慢しなさいってことで。
日産は投資先として適格か
はっきり言えば、日産自動車は投資先としては不適格でしょう。
会社を私物化するような経営者がいたということだけでもダメ判定ですね。
高配当株としての魅力も今回の減配で色褪せましたし。
現在は100株保有で数万円の含み損を抱えている状態です。
損切りするか考えています。
株価が上昇するきっかけがなさそうですので現在の低迷が続きそうですし。
困ったものです。
ではまた。
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