48歳からのセミリタイア日記

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育児休業を取得したら会社から嫌がらせされて退職した件

 

こんにちは

 

私は情報収集ツールとしてツイッターを利用することが多いです。

速報性に優れていますし、マスコミのフィルターを通していない生の情報を入手できることがありますから。

そこで目に留まったツイートがあったので内容をみていきたいと思います。

 

 

育休明け2日目に転勤を命じられた 

 

このツイートだけではよくわからないと思うので概要を。

登場人物は家族4人、夫、妻、2歳と0歳の子供。

夫は東証一部上場企業勤務。

妻も正社員。

現在の勤務地は東京。

2019年1月に妻が実家に里帰り出産

2月に里帰り先から戻る

3月から夫が育児休業取得

4月新居引越し

この状況で夫が1ヶ月の育児休業明けで職場復帰したところ、復帰2日目(4月23日)に関西への転勤を命じられた。

転勤は5月16日付。

妻は5月から職場復帰の予定。

上司に転勤を1、2ヶ月延期してもらえるよう交渉するも無理。

やむなく夫は退職へ。

その際せめて有給は消化できるよう交渉しようとしたが、引継ぎを盾に有給消化を認められず。

またせめてボーナスを貰って退職したかったが5月末退職でボーナスを貰えず。

 

要点を整理してみる

今回の件は職場を退職せざるを得なかった方、それも本人でなく妻からの一方的な発信のみなので真偽のほどがはっきりしないのですね。

なのでウソ松さん乙、でスルーしてもよいのですがあえて分析してみます。

 

まず退職した夫側の視点。

  • 妻が2人目を出産した
  • 当然の権利として夫の育児休業を会社に請求した
  • 1ヶ月間育児休業で休んだ
  • 職場復帰後2日目で転勤の内示を受けた
  • その10日前に社宅から建てたばかりの新居へ引越し
  • 妻もその後すぐに復職する
  • 転勤を先延ばしにしてもらえるよう会社に交渉するも認められず
  • 転勤を拒否して退職
  • 有給消化を認められず

 

会社側からの公式アナウンスがないので、わかっている範囲で会社側からの視点。

  • 従業員が育児休業を申請してきたので認める
  • 従業員が1ヶ月の育児休業取得
  • 復職2日目に転勤内示
  • 転勤は東京から、従業員の大半が所在する関西地区
  • 転勤を拒否され退職すると通知される
  • 有給消化を申し出られるが引継ぎが終わらないことを理由に有給取得を認めず

 

 

 

どんな会社なのか

問題とされている会社はツイート主によると

  • 日系大手メーカー
  • 連結1万人規模
  • 東証1部上場

これだけだといくらでも候補はありそうですが、ツイート主が会社特定の鍵となるツイートをしていました。

ガクでガイをナエル会社」

これにより、ある化学メーカーの名前が急浮上してきました。

まあ私も名前はわかりますがあえて出しません。

カタカナで書いているところの頭3つ繋げたら名前が出ます。

 

育児休業の取得は完全に合法、転勤命令も完全に合法

今回の件。

夫が育児休業の取得したことは完全に合法ですね。

だから夫側にはなんら落ち度はありません。

ただし、企業が転勤を命令するのも完全に合法なんです。

そこで転勤を拒否することは解雇事由にあたります。

今回は転勤内示が4月23日、5月16日付で転勤だったようです。

即日転勤というようなものでもないですし業務の引継ぎ期間も十分にあります。

今回は解雇されたのか自主退職となったのかわかりませんが、5月末という区切りの良い日に退職していることからも自主退職なのでしょう。

転勤拒否を理由とした解雇ならば5月16日付になりそうですし。

そういう意味では、再就職に影響が出そうな解雇じゃないだけよかったのではないでしょうか。

 

 

 

育児休業中に新居への引越し?

妻の主張ではいかにも会社側の配慮が足りないように言っていますが、私から見るとあなたたちもどうなのよと思いますね。

夫が育児休業を取得している間に社宅から新居へ引越ししているし。

育児休業って公務員だと育児に専念するために取得するものというイメージでした。

これ、ネット民はあまり触っていませんが意外に重要な要素だったかも。

社宅からの引越しなので会社側は引越しの事実を把握していたはず。

こいつ、育児休業と言いながら引越しのために休んでいるのでは、と勘ぐられたのでしょう。

それが育児休業明けすぐの転勤内示に繋がった可能性があります。

 

有給取得を認めないのは違法

ただし、会社側にも明らかな問題点があります。

有給取得を認めていないという点ですね。

普通、会社側は有給を申請されたら理由のいかんを問わず取得させないといけません。

例外としては時季変更権といって、会社側が認められる範囲で有給を取得する時期を変更させることができます。

ただし、退職するときにはもはや変更できる日がありませんから、取得を拒否できる理由がありません。

引き継ぎが終わらないというのであれば、退職日を先延ばしにして有給取得を認めないといけないでしょう。

場合によっては労働基準監督署が出張ってくる案件に発展するかもしれませんね。

 

 

 

この会社はブラック間違いなしだが・・・

いろいろな方向から見ると会社側のブラックぶりが出てきますね。

今回の転勤内示は明らかに育児休業取得に対する合法的嫌がらせでしょうから。

夫は会社的には「必要のない従業員」になったのでしょうね。

権利権利ばかり言って面倒くさい

会社が引き止めたくなるくらい能力があるわけではない

だから転勤拒否で辞めてくれても全然問題ない

という感じだと思われます。

 

ネット意見だと、これをどんどん拡散させて有能な人材がこの会社に行かないようにしようとか言っています。

これで会社に有能な日本人が入ってこなくなったり、従業員が流出する事態になるかもしれませんね。

でも会社にとっては全然痛くないでしょう。

今回の件でこの会社を敬遠する人材は少ないでしょうし、最悪日本人が全員辞めてもリストラが進んだと喜ぶかもしれません。

足りない従業員は外国人を採用して終了の予感がします。

この会社は化学系ですので、海外にいくらでも人材がいますからね。

 

もうひとつ、この会社は個人向けに商品を販売していないのです。

BtoB企業といって、会社間取引しかしていません。

だからネットでどんな風評が流れようと,、業績には関係ないでしょうね。

本日のこの会社の株価は下がっていますが、株式市場全体が下落していますので参考になりません。

 

だいたいこの会社ってもともとブラックですから。

かつてカネミ油症事件というのがありまして、その原因物質を作ったのがこの会社なんですが、まあ対応がブラックブラック。

一切の補償要求に応じなかったといいますからね。

法的には問題ないんでしょうが道義的にはどうだったのでしょう。

カネミ油症事件を知らない方のために、ウィキペディアを貼っときます。

カネミ油症事件 - Wikipedia

 

まとめ

今回の件で会社側はどうするのかなと思っていました。

そしたら、2日に会社の公式HPで一部のページを削除したり、トップページにアクセスできなくしたりの対応だったようです。

はっきりいってそんな対応は悪手ですね。

やましいところが無ければ無視しておけばよいのに。

一般消費者相手の商売していないので世間のイメージが多少悪くなっても関係ないでしょうし。

ともあれ、これ以上展開にはならないでしょう。

当事者は既に退職済みですし。

 

専業主夫となった男性と家族を支えて仕事に奮闘する女性に幸あれ。

 

ではまた

 

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