こんにちは
本日の更新は休みの予定だったのですが気になる事案について記事を書くことにしました。
- 池袋で事故 2名死亡8名負傷
- 上級国民とは
- 似たような事例では現行犯逮捕されるのが通常の対応
- 負傷していたが証拠隠滅のおそれがあるので逮捕したほうがよかった?
- 過去にも上級国民の似たような事例あり
- 日本は忖度ばかりの“人治国家”
- 運転者が事故に遭ったときにどう対処すればよいか
池袋で事故 2名死亡8名負傷
池袋で80代男性が運転する乗用車が赤信号を無視して暴走し、2名死亡、8名が負傷するという事故を引き起こしました。
この事故で不可思議なところは、運転していた男性が現行犯逮捕されなかったことです。
このことをめぐり、男性の経歴が「上級国民」だから逮捕されなかったのではとの憶測が広がっています。
東京・池袋で4月19日、高齢男性が運転する乗用車が暴走して、自転車に乗っていた母娘が亡くなった事故をめぐり、インターネット上で「上級国民」という言葉が数多く書き込まれている。
この事故で、乗用車を運転していたのは、元旧通産省の官僚で、大手企業の役員を経て、勲章を受けた80代男性だ。
男性の実名報道が一部しかなかったり、あったとしても「さん」付けだったことや、事故直後に逮捕されていないことから、ネット上で「上級国民だから逮捕されないのか」といった反発が上がった。
4月22日付弁護士ドットコムより引用
上級国民とは
上級国民というのは聞きなれない言葉です。
きちんとした定義はないのでしょうが、キャリア官僚だったり政治家だったり、「政治家のお友達」だったりと権力に近いところの人を指しているのでしょう。
今回事故を起こした80代男性は旧通産省の官僚、それも技官系のトップだったようです。
通産省退官後は社団法人や財団法人を渡り歩き、最後は民間企業の副社長に天下りました。
2015年には勲章まで貰っているようです。
そりゃあ上級国民と呼ばれるのにふさわしいですね。
以後、この80代男性を上級国民様と呼称します。
似たような事例では現行犯逮捕されるのが通常の対応
今回の事件で逮捕されるのが適当かどうか、私は捜査当局でないので判断できません。
似たような事例がどうなっているのか見るのが手っ取り早いでしょう。
ちょうど似た事例が今月21日に起きています。
この事故ではバスの暴走により2名死亡、6名が負傷しています。
バスを運転していた60代男性は自動車運転処罰法違反で現行犯逮捕されました。
逮捕されるかされないか、2人を分けたものは何だったのでしょう。
勲章までもらった上級国民と、単なるバス運転手だった一般国民の差でしょうか。
報道では片や逮捕を免れて「さん」付け、片や逮捕されたので「容疑者」と扱いが天と地ほど異なります。
やはり上級国民様に忖度して逮捕しなかったのでしょうか。
負傷していたが証拠隠滅のおそれがあるので逮捕したほうがよかった?
実は上級国民様は骨折などの負傷をしていたようです。
事故映像では人をはねた車はエアバックが作動していたようですがさすがに無傷ではいられなかったのでしょう。
負傷の治療のために現行犯逮捕を免れたのでしょうか。
でもこの上級国民様。
事故後の行動が宜しくありません。
事故を起こしたら、当事者には第一優先として負傷者の救護義務があります。
ところが、上級国民様はクルマから出ることなく救護義務などまるで無視。
それどころか、上級国民様は息子に電話をかけていたとのことです。
最悪電話するなら消防か警察でしょ。
この、クズじじいが。
おまけに、電話で息子に指示したのが自分の個人情報の消去のようです。
実際に事故の直後に上級国民様のフェイスブック情報の削除と電話の解約が行われています。
本人はクルマに乗っていて負傷、同乗していた妻も負傷、そんな事態で夫妻以外でそのようなことをできるのは電話で指示を受けた息子だけでしょう。
つまり警察に見られては不味い証拠があったのではないでしょうか。
現行犯逮捕の要件として、
逃亡や証拠隠滅のおそれがあること
というものがあります。
上級国民様は逃亡のおそれはないでしょうが、自分に不利な証拠隠滅のおそれは十分にありそうです。
骨折ぐらいなら命に別状がないでしょうから、逮捕してこれ以上の証拠隠滅を防ぐべきだったのでしょう。
過去にも上級国民の似たような事例あり
実は今までも上級国民が引き起こした交通事故で似たように逮捕されなかったことがあります。
2013年に女子アナが起こした死亡事故。
この女子アナも逮捕されませんでした。
実はこの女子アナ、父が政治家、夫の叔父と祖父が元総理大臣という、超上級国民だったのです。
ちなみに1年後の2014年に似たような事故を起こした40代女性は逮捕されています。
この差は何?
やはり、上級国民には国家権力といえども忖度せざるを得ないようですね。
日本は忖度ばかりの“人治国家”
私は元公務員であったこともあり、てっきり日本は法治国家だと思っていました。
ですが違うようです。
最近も「忖度した」発言で辞任した副大臣がいました。
「総理のお友達」が女性に訴えられても不起訴になったり。
こんなことばかり起こると 、日本は「忖度」が幅をきかせる人治国家だと証明しているようなものですね。
法律はある
でも運用で忖度して上級国民は有利な扱いにする(キリッ)。
その逆パターンもあります。
ゴーン氏の案件とか。
大阪のなんとか記念小学校を建てようとした人が長期間拘留された案件とか。
昔のホリエモンの案件とか。
お金持ってても上級国民でない外国人や成り上がりだとひどい扱い受けるということですね。
これではとてもじゃないけど先進国とは言えません。
どこぞの発展途上国並みですね。
こんな国で上級国民でもなんでもない私のようなものがセミリタイアなんてやっていたら、いつ官憲に不審者扱いされてしょっぴかれるかわかったものではありません。
海外への移住を真剣に検討しなければならないようです。
私の移住第一候補は日本人の移住が容易なオランダ。
第二候補は気候が住みやすそうなポルトガル。
その次はリタイアメントビザを取れるタイの順です。
運転者が事故に遭ったときにどう対処すればよいか
重い話ばかりなので最後にためになる話でも。
自分が交通事故に巻き込まれたときにするべき対応というのがあります。
運転免許持ちだったら自動車学校等で教わっているはずですが、忘れている方もいらっしゃると思うので復習の意味で見直してください。
事故時の対応は以下に挙げる1から7の順番で優先します。
- 負傷者の救助(救急への連絡)
- 警察への連絡
- 事故現場の保存
- 相手の身元確認
- 目撃者の確保
- 保険会社への連絡
- 医師の診察を受ける
まずはなんといっても負傷者の救助が第一優先です。
人命第一で考えてください。
その次に警察への連絡ですね。
この2点を最低限やっておけば、あとの行動は多少遅くなっても自分の非を問われることはありません。
池袋の事故で上級国民様は上記1も2もやっておりません。
本当に運転者として最低限のことをやっていません。
これだけでも逮捕事由に該当すると思うのですが。
腹立たしさだけが残る事案でした。
ではまた。
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