48歳からのセミリタイア日記

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土地にお金を付けないと売れない時代が到来

 

こんにちは

 

日本には土地神話というものがかつてあった。

土地はかならず値上がりするというもの。

その前提も最近の少子化による人口減少で崩れてきている感じがある。

だが、ついに土地を売るのにお金を付けて売らないと売れない時代となってきたようだ。

 

 

マイナス入札が成立 体育館敷地売却で 埼玉県深谷市

www.jiji.com

埼玉県深谷市は26日、廃校となった市立小学校の体育館の敷地売却で、落札価格が0円を下回り、市側の支出が伴う「マイナス入札」が成立したと発表した。土地評価額を体育館の解体費が上回るためで、市内の食品加工会社の経営者がマイナス795万円で落札した。市によると、マイナス入札の成立は全国の自治体で初めてという。

 

埼玉県の深谷市で、体育館とその敷地を売却するのに土地の売却に伴って現金を支払う「マイナス入札」が実施されて、無事に落札されたようだ。

 

建物の解体費用がかかる特殊事例だが・・・

今回の入札は、最初に「マイナス入札」というのを聞いたときには耳を疑った。

なんで土地を売るのに現金まで付けないと売れないのかと。

 

よくよく事情が把握できたら納得だ。

体育館の解体費用込みということだね。

おまけに解体して土地を更地にしたあとも住宅用地とするように用途が限定されている。

解体費用を用意できない自治体の苦肉の策ということだ。

ここで現金を払っても、住宅用地となってその土地を購入し家を建ててくれれば固定資産税により十分回収が可能ということか。

そもそも土地の評価額から体育館の解体費用を差し引いたらマイナスとなることが見込まれるらしいので。そこまでセンセーショナルな事例とはならないかもしれない。

 

 

 

うまいこと甘い汁を吸えたかもしれない

落札業者はマイナス795万円で落札したとのこと。

当初マイナス1340万円だったのでずいぶんと値が上がった?のだね。

 

落札業者が体育館を安価に解体できるツテがあればかなりの儲けを出せる。

例えば自前で解体業を営んでいるとか。

落札者は食品加工会社らしいので、関係先に解体業者がいないと厳しいか。

 

「不動産」が「負動産」となる時代が来る 

今回は土地の上に建っている上物の解体費用が高額になる特殊事例だった。

 

でも今後、現金を付けないと売れない土地や建物等の不動産が大量に発生する時代が来るのかもしれない。

不動産はは持っているだけで税金がかかる。

おまけに勝手に所有権を放棄できない。

誰かに売るなりあげるなりして所有権を動かさないといつまでもそのままだ。

もうこの不動産いらないから引き取ってくださいといっても役所は引き取ってくれない。

価値の無い不動産を持っていると税金やら維持費用ばかりかかる「負動産」と化してしまうかもしれない。

 

東京とかの都心部だと安心なのだろうが、今回の事例は埼玉県だった。

日本全国どこでも安心できないね。

 

土地だけの話ではない。

例えばマンション。

マンションは勝手に所有権を放棄できない。

越後湯沢のリゾートマンションが10万円とかで売られているが、あれは処分に困ったオーナーがただでもいいから引き取ってくれとばかりに売り出しているものだ。

リゾートマンションは持っているだけで高額な管理費修繕費がかかる。

そりゃ、負の財産と化している人が多そう。

不動産を買うならよほど吟味しないと今後は危なそう。

 

 

 

持ち家を買わずに賃貸が身軽でいいかも

以前から、セミリタイア後の住まいについて、持ち家か賃貸かという話を何回かしてきた。

持ち家のほうが、自分のものであるから好きにできて良さそうな気がしていた。

ただし、不動産が自分のものということは、それを簡単に手放せないリスクもあるということを今回感じた。

 

 

自分の不動産がマイナス価値となるかも。

そんな風に神経を使うなら、一生不動産を持たずに賃貸で済ませてしまうほうが気楽というものだ。

いまや車から何から、所有せずに借りて済ますという身軽な時代、

住まいも賃貸のほうが身軽なのは間違いない。

ただ、インフレで家賃が高騰するのが怖いけどね。

まあ、そうなりそうなときに終の棲家を購入に動いても遅くないかな。

  

ではまた。

 

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