こんにちは
みなさんは感情労働という言葉を目にしたり聞いたりしたことがあるだろうか。
日本では感動労働を強制される職場が多いがその強制こそがセミリタイアのきっかけっていう人いるんじゃないか。
「感情労働」強制のリスク
世界の職場のストレス要因となっている「感情労働」
過度な気遣い、忖度、パワハラ、上意下達……。確かに、日本の職場の煩わしい人間関係に長時間もまれ続ければ、疲弊することは間違いないし、過密な通勤・通学電車の人いきれにうんざりして、一人になって、「人間関係デトックス」をしたくなる気持ちもよくわかる。さらに、最近の日本、そして世界の職場のストレス要因として、最近、注目される言葉に「感情労働」というものがある。
「感情労働」とは、たとえば、笑いたくないのに、笑顔を見せなければならない、など、自分が本来抱く感情とは別の感情を表出させなければならない労働を意味する。「感情労働」に従事する職種としては、客室乗務員やホテルの従業員などのサービス業が典型だが、いわゆる「おもてなし業」以外でも、看護師、介護士、コールセンターのオペレーター、苦情処理係、銀行員、医師など、どんどんとその職種は広がっている。
感情労働に従事する人は、客のどんな非常識なクレームや嫌がらせに対しても、自分の感情を押し殺し、礼儀正しく振る舞うことが要求される。こうした感情の抑圧や忍耐が知らず知らずのうちに、ストレスの原因となっていることがあるということだ。7月17日付 東洋経済オンラインより引用
感情労働とは、
笑いたくないのに笑顔をみせなければならない、など自分が本来抱く感情とは別の感情を表出させなければならない労働
てことらしい。
言葉自体は初耳だが、内容を聞くとなるほどーと思わない?
日本の場合は身近にあるサービス産業で働いている人ってほとんどそうだもの。
スーパーやコンビニのレジ打ち、飲食店員、店の売り子さん、バスやタクシーの運転手、駅員、ホテルマン、銀行員、医者や看護師、その他もろもろ
日本は特に感情労働の強制がすさまじい
日本はおもてなしの国とか言われたりする。
おもてなし、受けるほうは気持ちがいいね。
でもおもてなしをするほうは、間違いなく感情労働を強いられている。
海外によく行ってる人から見ると、日本のサービス業従事者の対応の良さは、むしろ気持ち悪いレベルまで行ってないか。
私なんかからすると、時給数百円のパートのレジ打ちからスマイルされながら、
「いらっしゃいませ、~円になります、~円お預かりします、ありがとうございました。またおこしくださいませ。」
とこれだけ言われるといやいやそんなに丁寧にしていただかなくてもと思ってしまう。
私はときどき高速バスに乗る。
バス運転手に求めるものは定時安全運転を確実にしてくれること、だと思っている。
だが、最近のバス運転手は物腰が柔らかく車内アナウンスも懇切丁寧、荷物をトランクに入れてくれるように頼んでも愛想よく対応してくれて逆にこちらが恐縮してしまう。
ただでさえ、乗客の命を背負って安全運転しないといけないから神経張り詰めているだろうに、接客をあんなにしないといけないのね、バスの運転手って。
たぶん日本であそこまで丁寧な接客なのは、ちょっとでもぞんざいな対応されると切れまくるクレーマーな人が多く、企業としてはその予防のために働いている人には過剰とも言える感情労働を強制しているんだろう。
つまり理不尽なクレームに対しても、企業がクレーマーにその主張はおかしいと毅然と対応するのではなく、現場に責任を転嫁して解決を図っているに過ぎない。
日本で最近、顔認証により笑顔を作れないと出社できないというマジキチなシステムが公表されて話題になった。
ある飲食店がさっそくこのシステムを導入すると発表してネットで炎上したね。
私だったらそんなシステム導入するような会社は即座に辞表を叩きつけるし、そんな人間性を無視する飲食店には客として食べに行きたくない。
日本の人に言いたい。
スマイルゼロ円っておかしくない?
海外では日本ほど感情労働を強制されない ?
私は今年、台湾、中国、タイと旅をした。
たった3カ国だが、スーパーに行ったり交通機関を利用したりと日本と同じように働いている人を見てきた。
そこで感じたことは、日本人ほど愛想笑いを浮かべながら店で対応している人はどこの国にもいないなあということ。
コンビニやスーパーに行っても笑顔で挨拶なんかされたことない。
会計しても「ありがとうございました」などの言葉も当然ない。
モノを売る側買う側対等の関係だから、一方的に売る側が感謝の言葉を出すというのはよく考えたらおかしな話だ。
バスの運転手なんかは仏頂面して運転してても誰もとがめない。
そりゃそうだ、安全確実に目的地に乗客を送り届けることが仕事で、それ以外のことは仕事の範疇外だからね。
マクドナルドに入ってもスマイルゼロ、なんて書いてない。
タイはチップ文化の国だ。
レストランの給仕、ホテルマンなど、チップを貰える職種の人たちは愛想がいい。
よいおもてなしをする、チップを払う、これなら客と従業員との間にサービスの売り買いという契約が成立している。
そうしてはじめて感情労働が成り立つのだ。
海外でも感情労働の強制はあるらしい
最近海外でも感情労働の強制は問題になり始めているようだ。
最初に引用した記事によれば、アメリカのバス運転手を調査したら、愛想笑いを自らの意思に反して行った運転手は、不眠症や抑うつ的な症状や家族との諍いなどが増えたという結果だったらしい。
アメリカの心理学者は、感情労働の強制は労働者の精神や肉体に甚大な悪影響を及ぼすので感情労働そのものが不当、禁止されるべきものであると主張している。
企業が「スマイルゼロ円」などとうたい、従業員に笑顔を強制すること自体、筋違いだと言っている。
これ日本に来て主張してくれないかな。
感情労働の強制から逃れるためセミリタイア
セミリタイア界隈にはさまざまな経歴の人が生息している。
何十年、順調に仕事をしていって、50前後でもうお金に困らないくらい稼いだから働くのやーめた、と早期退職に応募って方もいるだろう。
でも、メンタルを患った末になし崩し的にセミリタイアってケースも多いと思う。
メンタルがおかしくなるのも、パワハラだったり過重労働だったりいろいろだと思うのだが、感情労働の過度な強制、も絶対にあると思う。
あなたも覚えがない?
愛想笑いを毎日続けているうちにだんだん心がささくれ立ってくること。
それが積み重なってだんだんとメンタルがおかしくなってきたり。
セミリタイアした人って、それまでやってきた仕事が嫌だったって人が多いと思う。
やりがい感じながら仕事してました、仕事するのが楽しくて楽しくてしょうがなかったです、けどセミリタイアしましたってあまり聞いたことがない。
セミリタイアした人にインタビューしてみたら、感情労働が嫌でセミリタイアしたって話が続々と出てくるかもしれない。
日本はおもてなしとか言って感情労働を強制し、社会的にもそれが当たり前という風潮がある。
少しづつでも是正していかないとどんどんとセミリタイアして働く人が減っちゃうぞ。
現にバス運転手とか人手不足って問題になっている。
バス運転手の数が足りないからって減便になる地域まである。
おもてなしもいいけど、感情労働の強制、いい加減にやめようよ。
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