こんにちは
私は元国家公務員です。
私の勤めていた役所はなぜか職場結婚が多かったですね。
公務員同士だと考え方も近いしそもそも身近にいるので親しくなりやすいということでしょうか。
でも私は職場内の女性にアプローチしたことはありません。
昨今は下手にアプローチするとセクハラと言われかねませんし。
職場内で結婚した人たちに、あんたたちどうやって親しくなったのさとよほど問い詰めようかと思いましたがそれこそハラスメントになりそうですね。
私はコミュ障ゆえ職場の飲み会が苦手で、そういう場だったらそんな話もできたんでしょうけど可能な限り避けてきたし。
ただ世間は広いもので、職場内結婚するととんでもない仕打ちに遭う役所がこの令和の世の中に現存しているようです。
職場内結婚 どちらかに退職促す慣習
福井県内の町で、職場内結婚した職員に対してどちらかに退職を促す慣習があるようです。
明治時代かよ!
と思ったら、この慣習が始まったのは1993年からということですから平成に入ってからです。
なぜこんな慣習ができたのか
この慣習ができた経緯としては、家族内複数人が公職に就くことに対して町民から疑問や批判の声があり、それに対応するためとのこと。
この町がすごいのは、たんなる慣習ではなくて、きちんと町役場の内規として文書化していること。
内規というのは職場内のみで通用する規則で、おそらくは町議会に掛けて制定しているのではないかと。
ちょっと調べてみますと、この町の人口は2600人強、町役場の職員は70人ほどとのこと。
典型的過疎地域で、ほとんどみな顔見知りって感じなんでしょう。
農業以外に産業は無さそうな感じです。
こういう町では、町役場職員というのは貴重な「給料が良い仕事」のはず。
たった70しか席が無い高給取りな仕事を、ひとつの家から複数占有してはだめだろという町の掟のようなものでしょうか。
田舎特有の事情があるのでは
こういう田舎のなかでも限界地域では、こういう感じがままあるかもと思いました。
九州は大分県に姫島村という小さな村があります。
ここは島ゆえに漁業以外にほとんど産業がありません。
そのため、かつては島民の13人に一人が公務員というワークシェアリング制度を導入していました。
なるべく役場で雇用してそのかわりに給料を抑えるというものだったようです。
現在では島民の24人に一人の割合になっていますが、もしかしたら高齢化が進んで公務員のなり手が減ってしまったのかもしれません(詳しく調べていないので推測です)。
職員同士が結婚するとどちらか辞めろ、普通の人から見たらナンセンスですね。
でも2600人しか住んでいないちっぽけな町の中での合意ができているとしたら、もしかしたらワークシェアリングのひとつとしてありなのかもしれません。
それに今後外部からの干渉によりこの内規(慣習)が死文化したとして、結婚後も夫婦そろって役場に勤めていたら村八分に遭いそうな気がしますね。
それくらい過疎の町は外部では伺い知れない何かがあるってことで。
都会の論理を振りかざして地方独自の慣習をぶち壊して回るのか良いのか悪いのか、私には分かりかねます。
ではまた。
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