こんにちは
国内外での新型コロナウイルス拡大の勢いはすさまじいですね。
特にヨーロッパの各国は感染者の増加が止まりません。
こういうときの自衛策としては手洗いの他にはマスクに頼ることになるのですが、1月の末くらいから店頭でマスクを見かけることがなくなっています。
もうだいぶ経つのですから、そろそろ普通に流通してきても良さそうなものですが、依然として転売ヤーが買占めしていたのかもしれません。
それへの対策としてようやく政府が重い腰を上げました。
3月15日からマスク転売規制
閣議により政令改正を決定しました。
内容は、3月15日以降マスクを買った値段よりも高値で転売する行為を禁止するものです。
なぜ国会の同意なく閣議のみで決められるかというと、国民生活安定緊急措置法という法律が既にありまして、その規定に基づいて政令を改正すればよかったからです。
法律の条文を引用します。
国民生活安定緊急措置法
第二十六条 物価が著しく高騰し又は高騰するおそれがある場合において、生活関連物資等の供給が著しく不足し、かつ、その需給の均衡を回復することが相当の期間極めて困難であることにより、国民生活の安定又は国民経済の円滑な運営に重大な支障が生じ又は生ずるおそれがあると認められるときは、別に法律の定めがある場合を除き、当該生活関連物資等を政令で指定し、政令で、当該生活関連物資等の割当て若しくは配給又は当該生活関連物資等の使用若しくは譲渡若しくは譲受の制限若しくは禁止に関し必要な事項を定めることができる。
赤字を読んでいただければわかりますが、マスク(生活関連物資)が著しく不足し、国民生活に重大な支障が生じているので、政令で指定して転売(譲渡若しくは譲受)を制限禁止できますよというもので、今回はこの条文を発動したということです。
今回の決定にはN国党国会議員の働きが
国民生活安定緊急措置法ですが、オイルショックのときにトイレットペーパー等の生活物資が品不足に陥ったときに作られたもので、それ以後はほとんど忘れられていた存在でした。
今回安倍内閣が政令改正を行ったことで復活した形なのですが、実は2月には内閣へこの法律の発動をするよう、NHKから国民を守る党所属の浜田参議院議員が質問主意書を提出していたのです。
参議院のHPより引用。
これに対して内閣は、「現段階においては、マスクを特に価格の安定を図るべき物資として指定する状況ではない」という答弁書を作成して何もしないと表明していました。
これについては、「あの」NHKがニュースにしていることからも意外に重要なことだったのだなと。
質問主意書というのは国会議員が内閣に質問するために作成する文書で、たとえ議席数が少ないために国会の各委員会で質問できなくても、この質問書により内閣の答えを引き出すことができるというもの。
対して内閣側は答弁書を作成して返答します。
この答弁書は閣議決定を経ますので、内閣の公式な回答となります(文書自体は官僚が考えたものでしょうが)。
答弁書により法律を発動しないといって三週間も経たないうちに一転して発動しますっていったい何が政府の中であったのかわかりませんが、浜田議員の質問主意書が今回の決定の端緒になったのかも。
とかく色物扱いのNHKから国民を守る党ですが、代表はともかく国会議員はよく働いている印象を受けました。
参議院HPで数えましたら、3月11日現在で26件もの質問主意書を提出されていましたし。
地味ですがこういう活動が実を結ぶこともありますので、個人的には今後も応援していきます。
転売ヤーは諦めた?往生際が悪い?
政令の施行は15日からですが、各フリマサイトはそれに先立って制限をかける動きにでています。
マスク転売ヤーはどうしているかというと、政令により禁止される前に売り抜けようと大量に出品したりしていたようですが、メルカリ等は既に出品を削除したりしているようです。
在庫を抱えた転売ヤーは丸損状態になるのでしょうか。
いえいえ、往生際が悪いですよ。
ホッチキス替え芯(1万円)──マスク高額転売禁止をすり抜ける悪質“替え玉出品”が続出 - ITmedia NEWS
なんと「ステープラ(ホチキス)替え芯」を1万円の値を付けてオークションに出していたようです。
いわゆる替え玉出品と呼ばれるもので、本当はマスクを高値で売りつけるというもの。
以前メルカリに「石ころ」を5万円とかで出品して、落札者には石と現金4万円を送るという換金商法やってたのがいますが応用編でしょうか。
まあしかし、こういう輩はいろいろと思いつきますね。
もぐらたたき、いたちごっこになりますが、片っ端から潰していってほしいものです。
ではまた。
ブログ村ランキングに参加しています