こんにちは
今は高校の授業で家庭科というものがあるそうです。
私のころはありませんでした。
いつから始まったのか調べてみると、高校では1994年から必修化となったようです。
私が高校卒業したのは1988年ですからその後ですね。
高校で家庭科を受けていない私はオールドタイプと呼ばれそうです。
そういう家庭科ですが、文科省が新しい方針を打ち出しています。
高校家庭科で「資産形成」の授業を
2022年度から始まる高校の新学習指導要領は、家計管理などを教える家庭科の授業で「資産形成」の視点に触れるよう規定した。家庭科の先生が裁縫や調理実習に加え、株式や債券、投資信託など基本的な金融商品の特徴を教えることになる。
11月12日付日本経済新聞より引用
ついに日本でも「お金」の授業が行われるようになるんですね。
と思ったら、今でも一応はされているそう。
新聞記事から引用します。
これまで家庭科でのお金に関する授業は「無駄づかいしない」「だまされない」など消費者目線の内容に偏りがちだったが、新しい学習指導要領は将来に備えた資産形成の重要性にも踏み込んだ。金融サービスを利用する側の「投資家目線」からみた主な金融商品のメリットやデメリットのほか、生涯のライフプランやリスク管理についても言及することになる。
なるほど、今までは消費者目線での授業ですね。
なんとなくわかります。
それが大きく転換され、投資家目線から学ぶということですね。
家庭科の先生に「資産形成」を教えられるのか
これ、甚だしく疑問じゃないですか。
学校というある意味世間から隔絶した世界に閉じこもって純粋培養された先生が、生々しいお金の話、それも資産形成についてなんて教えられるんですかね。
大学でも資産形成のことなんて考えたことも学んだこともないと思いますよ、高校家庭科教諭志望の学生なんて。
そんな先生が、ちょろっと研修を受けて生徒に教えちゃうんですね。
実際先生側からも不安そうな話が。
記事のなかでも、東京都内の私立高校で家庭科を教える女性教諭が「(資産形成の教育は)必要だと思うが・・・」と困惑気味ということ。
本当に必要と思っているか怪しいですけどね。
必要と思うなら先生たち自身も資産形成しているはずですが、実際はほとんどやっていないでしょうし。
地方の公立高校の女性教諭に至っては、「授業ではほとんど触れないだろう」とのこと。
自分でわかっていない、教える自信がないから授業で形だけ触れるという先生が多くなるかもですね。
そもそもですが、日本では投資のことをギャンブルと捉えている方が社会人でも多くないですか。
お金は貯蓄しておけば良くて、株や投資信託で資産を増やすのはギャンブル、と思っている方が多そうです。
ましてや教師なんてそういうタイプが多い予感。
外部の人材を特別講師に招いて授業したほうが良いかも
投資に絞った授業としては何十時間もしないはずです。
家庭科の中の一分野ですから。
ならば、資産形成のところだけ外部の人材を特別講師として招いて授業してもらうのが手っ取り早いと思います。
記事では金融庁の職員による出張授業をやっていることを触れていましたが、全国の高校全てで授業するには金融庁の職員だけでは到底追いつかないでしょう。
そこで、FP(ファイナンシャルプランナー)に一定の研修を受けてもらったうえで特別講師として派遣するというのはどうでしょう。
餅は餅屋といいますから、お金の専門家であるFPを活用してはいかがかと。
もちろん彼らのほとんどは高校家庭科教諭の免許なんて持っていないでしょうから、家庭科の先生が授業をし、その中で補助的に資産形成の話をするという形を取ればよいと思います。
それにしても今の先生は次から次と教える事柄は増えるし、モンスター親への対応はしないといけないし、生徒に手を上げようものならさらし者になるし、大変な職業ですね。
ではまた。
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