48歳からのセミリタイア日記

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日本の映画史を変えた超大作邦画「復活の日」

 

こんにちは

 

先週末、実家に帰省していたんです。

問題がいろいろとありましたので。 

luna3018.hatenablog.jp

 

一応そのなかでも何もすることがない時間もあったんです。

その時間をどう潰そうか考えているときに、たまたまネット視聴アプリGYAO!で興味深い邦画が無料で視聴可能だったので見てみました。

ちなみにネット環境ですが、自分のアパートではスマホのテザリングですが実家はADSLで常時接続となっています。

 

 

超大作邦画「復活の日」

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映画「復活の日」より

 

今回見たのは「復活の日」

角川事務所と東京放送(TBS)の製作です。

海外では”VIRUS”というタイトルだったようです。

最初から海外での配給も考えられていたのはタイトル場面を見ても分かります。

公開は1980年。

主演は草刈正雄。

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映画「復活の日」より

今では渋いおじさんですが、当時はすごい正統派イケメンだったんですねえ。

 

映画の内容ですが、新型のウィルスにより人類はほぼ壊滅したが南極大陸にいた人だけが生き残って・・・というもの。

 

超大作たる理由

この映画の超大作たる理由は2つ。

製作費と世界的スケール。

なんと当時の邦画製作費としては破格の25億円。

1970年代のお金の価値を考えるととんでもない金額ではないでしょうか。

 

超大作を彩る俳優陣は豪華ですよ。

日本の俳優で見ても、草刈正雄、多岐川裕美、渡瀬恒彦、夏木勲、千葉真一、森田健作、永島敏行、緒形拳、小林稔侍、丘みつ子、ほか。

さらにオリヴィア・ハッセー、チャック・コナーズ、ロバート・ヴォーンほか海外の俳優が多数。

というか、海外の俳優のほうが出演シーンが多いくらい。

そのため上映時間の半分以上のシーンで会話が英語のため、邦画ではありえないくらい字幕のオンパレードという異色さです。

 

ロケはアメリカ大陸のアラスカからチリまで、ペルーのマチュピチュでもロケをしたようです。

さらに南極で40日間のロケを敢行。

南極ロケだけで6億円の費用がかかったとのことです、すげー。

南極では、チリ海軍の潜水艦シンプソン号をチャーターして撮影に使用。

作中でも潜水艦シーンがかなりありますが、ほとんどがこの潜水艦を実際に使用したものらしいです。

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映画「復活の日」より

ちなみにこの潜水艦、チリ海軍所属となる前はアメリカ海軍のバラオ級潜水艦スポット

第二次世界大戦中に太平洋で作戦行動し、日本船を何隻も沈めたという古強者。

当時の撮影スタッフは恐らく知らなかったでしょうけど、多数の日本人を死に至らしめたであろう潜水艦を使ってしまったと。

草刈さんもこの潜水艦に乗艦したはずなので、どう思われるか伺ってみたいです。

まあ過去の因縁話は本筋から離れるのでこのあたりにしましょう。

作中ではイギリス原子力潜水艦ネレイド号として、またソ連潜水艦T232号のシルエットとしても登場。

2019年の今見ても、なかなか本物の迫力満点ですよ。

ただし、軍事オタが見ると楽しくなるところも。

原潜にこんな大砲付いてないよーってところとか。

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映画「復活の日」より

こうして見ると、南極の海氷の傍を走る潜水艦迫力ありますね。

ちなみに潜水艦で南極海域を航海したのはこれが世界初と思われるそうですよ。

チリ海軍も思い切ったことをしたものです。

 

さらにマチュピチュでもロケをしているのは先見の明があります。

世界遺産登録の前ですからね、目の付け所が良いです。

当時の日本人でマチュピチュに行ったことのある日本人どれくらいいたのでしょうね。

 

 

 

なぜこの映画が「日本の映画史を変えた」のか

この映画、当初の目論見よりも製作費がかかりすぎたんです。

当初は14~15億円の見積もりだったらしいですから。

それが蓋を開けると25億円。

そりゃ南極ロケに本物の潜水艦で撮影なんてやったらそうなりますって。

公開後に興行収入24億円を記録するヒット作となったようですが、製作費が嵩んだために赤字に。

以後角川映画では大作ではなく「製作費をかけない」映画路線に変更しました。

他の映画製作グループも全体としてお金をかけない形にシフトしていって現在のチープ感溢れる邦画になっていったのではないでしょうか。

この映画の後。お金をかけることができた大作邦画は「南極物語」くらいの気がします。

最近だと特撮部分はCGでお手軽に作成というものが多いですから。

 

あくまで私の個人的意見ですが、興行的失敗により日本の映画史を悪い方向に変えた映画ということです。

 

大作好きなら見ても損はないかも

今の邦画はお金を掛けずにいかに興行収入を叩き出すかしか考えていないせいか、ちゃちなものが多いです。

それに比べると、この映画のスケール感は圧倒的です。

正直40年前の映画ですから、今見ると時代を感じる点が多数ありますが、海外配給まで視野に入れた作品としては秀逸なのではないかな。

なお海外での興行はふるわなかったようです。

題材がウィルスで地味と思われたから?

 

草刈さんはとにかくかっこいいです。

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映画「復活の日」より

英語のセリフも違和感なくこなしておられます。

 

大作邦画が好きという方は一度ご覧になってみてはいかがでしょう。

もうGYAO!の無料配信は終了しましたが、レンタルDVDでも旧作ですので安いのではないでしょうか。

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映画「復活の日」より

 

ではまた。

 

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