48歳からのセミリタイア日記

48歳でFIRE達成!! 国家公務員を辞めてただいまセミリタイア生活を満喫中です。生活、資産運用、旅行、その他いろいろ。

当サイトにはプロモーションが含まれます

モノやサービスの値上げは悪か

 

こんにちは

 

しばらく前まで日本はデフレ経済と言われていました。

しかし昨今いろいろなモノやサービスについての値上げのニュースを聞く機会が増えています。

それについて、昨日の記事でご質問のコメントをいただきました。

本日はその回答として値上げを考えたいと思います。

 

 

マスコミは値上げが悪いことのように取り上げる

昨日hiro75様から頂いたコメントを紹介します。

 

政府はデフレ脱却政策を掲げていますが、物の値段が少しでも上がるとテレビては消費者にインタビューし、値上げが悪いことのように取り上げる。
この風潮はどう思いますか?

 

そうですねえ、難しい問題です。

これは立場が変わると答えが全然違ってくる話だからです。

 

経済的には物価はどんどん上がっていったほうが正常 

経済的な視点から見てみましょう。

モノやサービスが値上げされる。

そうすると会社の収益が増えますので、従業員に支払う給料も増やせます。

給料が増えると消費も増えます。

消費が増えるとまたまた会社の収益が増えます。

給料が増え、消費が増え、会社の収益も増えるとそこから徴収される税金も増えます。

すると国の財政が豊かになりますので予算が健全化します。

 

というのが政府が描くシナリオかと思います。

アベノミクスも究極としてはこれを狙っているものと思われます。

 

このとおりに行けばみんなハッピーでなんら問題が無さそうなんですけど。

そうはいかないので値上げは悪というマスコミ報道が出てきますね。

 

 

 

値上げされても給料が増えなければ庶民の暮らしが苦しくなる

最近の風潮なんですが、値上げが行われてもそれが給料の増加に反映していないか、反映してもその一部だけというのがあります。

そうなると、物価の値上がり分だけ生活が苦しくなります。

消費に使えるお金が減りますから。

 

実は値上げが行われても、その成果が人件費に反映されないことが多いのです。

会社の内部留保や株主への配当に回っていたりします。

現在では従業員は単なるコストとしか見られなくなっていますから、とにかく給料の支払いを抑えようという方向に走ってしまうのでしょう。

最近の大企業が45歳以上の従業員を早期退職させようという動きや、トヨタの社長が終身雇用は守れないという発言をするのも、とにかく人件費を減らしたい一心です。

 

一方マスコミは大衆迎合な面があります。

視聴率を稼いでくれるのは一般庶民ですからね。

だから値上げのニュースがあると、値上げは悪だ、と言っていたら一般庶民のウケがよいのでその手の番組制作方針となりますね。

 

セミリタイアラーの立場からは値上がりなんて無いほうが良い

ご質問は値上げは悪と言う風潮はどう思うかというものでした。

立場次第で回答がかわるんですよね。

私は今セミリタイア生活をしています。

セミリタイアラーです。

その立場から言うと、値上がりなんて無いほうが良いに決まっています。

値上げは悪です。

というか、物価はどんどん値下がりしていってほしいくらいです。

デフレ万歳です。

マスコミは値上げしようとする輩をどんどん叩いてほしいです。

今のような視聴率稼ぎのためだけのような番組でなく、もっと徹底的に値上げ反対キャンペーンを組んでほしいですね。

 

なぜかというと、自分の現金資産が物価の値上げで価値が減るからです。

私の持ち資産の大半が現預金です。

インフレ(物価の値上がり)だと価値が目減りし。デフレ(物価の値下がり)だと価値が相対的に上がります。

デフレになると一般に給料も下がります。

でも私は働いていませんので給料が下がっても関係ありません。

リタイアしている層は、多くが値上げは悪とするでしょう。

 

 

 

もし働いていたら

これがもし今でも働いていたら話は別になります。

モノやサービスの値上がりはやむを得ない、いやむしろどんどん値上げすべき、となります。

だからマスコミに対しても、視聴率稼ぎの屑め、と思うでしょう。

 

だって日本のモノやサービスの値段がずっと上がっていなかったのは世界的に見ても異例ですよ。

その間、外国ではずっと値上がりしていたのです。

最近日本に来る外国人が激増しているでしょう。

その外国人が「日本の物価は安い」と言っているのです。

外国の場合、モノやサービスが値上がりしてそれに合わせて給料も増えています。

つまり消費できる手持ち金が増えているので相対的に日本のモノやサービスが安く見えるということです。

逆に言うと、日本人が海外に行くと、日本に比べて物価が高いなあと思うようになっているはずです。

これは先進国に限った話ではなく、発展途上国と呼ばれる地域でも同様ですよ。

私自身、タイに17年ぶりに行って全ての物価が2倍くらいになっているなあという感じを受けました。

さらに為替も弱くなっていたので実際には使うお金は2倍どころではなかったですが。

 

本来はどんどん物価を上げていって、それに合わせて給料も増やしていくのが正常なんです。

日本の物価が現在の2倍、給料も現在の2倍。

これなら為替が一緒だったら海外での購買力も2倍になるでしょ。

これを外国人が日本に対してやるから、「日本の物価は安い」となりますね。

 

まとめ 

私の現在の立場からは、値上げは悪、ということになります。 

資産があまり無く働き続ける方だったら、値上げは歓迎したほうがいいかも。

もし値上げが悪なら賃上げも悪になっちゃいますし、値上げはダメだが賃上げしろというならどこからその原資を持ってくるのという話になりますし。

だからマスコミの言うことを鵜呑みにしないほうが良いですね。

 

ではまた。

 

ブログ村ランキングに参加しています 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村