こんにちは
あまり政治に関心の無い方も、検察庁法改正という言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。
芸能人まで含めてたくさんの方がツイッターで書いていましたから。
だいたい何処が画策したかはわかりますが、まあそれの是非は置いておくとして、今の政権が嫌いな方の思惑通りに事が運んだようです。
検察庁法改正案の今国会成立を断念
政府・与党 検察庁法改正案 今国会での成立見送り決定 | NHKニュース
ツイッターで#検察庁法改正に抗議します、なんてハッシュタグまで作って拡散していたみなさんお疲れ様でした。
あなた方のご希望通り、改正案の今国会の成立を見送ることになったそうですよ。
しかしこれで、連中が言っていた「アベが自分に都合の良い人物をえこひいきするため」という論拠は脆くも崩れてしまいましたね。
結局のところ、検察庁法改正案は安倍総理にとって「重要案件ではない」ということが明らかになりました。
左巻き系新聞を始めとする各メディアは、政権と黒川東京高検検事長が癒着しているから~なんて盛んに印象操作していましたが、この法案が通ろうが通るまいが、黒川さんの定年には関係ないんですけどね。
だって改正案の施行予定は2022年ですのでそのころには黒川さん確実に定年退職ですし。
2年先に施行しようかという法律なので今すぐ国会を通さないといけない理由は政府にはありません。
「野党やメディアが騒ぐし面倒くさいから先送り」と安倍さんは投げちゃいましたね。
検事総長人事がどうなるかはまだ不明
ただし、これで騒いでいた輩の思惑通りになるかはわかりません。
政府が黒川検事長をえこひいきしていると思っている方が多いかもしれませんが、実のところは黒川検事長の対抗馬である林名古屋高検検事長を検事総長にしたくないという可能性の方が高そうです。
林検事長は黒川検事長の同期ライバルですが、やたらにリベラル勢力が推している感が強いんですよ。
政府自民党は、彼らが推す人物を検事総長にするのは危険と考えていそう。
このため、もし黒川検事長を検事総長にできないならば、誰でもいいから林検事長以外の人物を検事総長にとなりそうです。
検事総長の人事権は内閣にありますのでね。
改正案先送りで一番焦っているのは野党
今回の決定で一番慌てているのは立憲民主党をはじめとする野党各党です。
検察庁法改正反対で国会審議をかき回す予定だったのでしょ。
安倍さんが今までと同じように強引な国会運営やると思って手ぐすね引いていたんですよね。
ところがあっさり引かれて残念でした。
残念どころか、本当のところはめちゃめちゃ焦っているでしょ。
検察庁法改正案は国家公務員法改正案に束ねられていましたから、これを採決見送りとなると国家公務員全体の定年延長も先送りになってしまいます。
この改正案は国家公務員の定年を60歳から65歳に延長するというものでしたが、野党が騒いだせいで改正案が成立しなかったら、退職せざるを得なくなり人生設計が狂う役人が大勢出ます。
国家公務員の労働組合は野党の支持基盤のひとつ。
労働組合から「定年延長はどうなってるんだ!!」という突き上げが野党に殺到してそうです。
今頃あわてて国家公務員法改正案から検察庁法改正案だけ分離して審議しろなんて申し入れしているようですが、政府自民党からしたら「知らんがな」でしょう。
誰が今回の件で割を食ったか
リベラルを自認する皆様は溜飲を下げていると思いますが、実のところ安倍総理を始めとする政権の人たちは、プライドの問題を除けば全く傷を負っていないです。
むしろ今回の件で割を食ったのは、野党国会議員の方々、ツイッターにハッシュタグを付けてつぶやいた操り人形芸能人、そして定年延長が流れてしまった国家公務員です。
でもこれ、 一般国民にとっては喜ばしいです。
なにしろ、国家公務員が定年延長されると余計な人件費が発生します。
それが先送りになったのですから、まずはみなさん乾杯しましょう。
ではまた。
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