48歳からのセミリタイア日記

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【読書】『凍原』 桜木紫乃著 

 

こんにちは

 

本日は、たまたま読んだ小説の読書感想を。

 

凍原

凍原は、北海道の釧路湿原を主な舞台とするミステリー小説。 

 

著者の桜木紫乃さんは北海道釧路市出身、直木賞作家です。

桜木さんの書く小説はその多くが北海道の釧路周辺を舞台としているそう。

 

私は大学生のころ、北海道に自分の車を持ち込んで2週間あまりうろうろしたことがあります。

ラムサール条約に指定される前の釧路湿原も訪れ、丸1日湿原内の木道を歩いたりして過ごした記憶が残っているんですよ。

また湿原を訪問したいなあと思っていたところにこの小説に巡り合って、興味深く読了しました。

 

 

 

あまりネタばれしないように書きますが、私はこの小説を読んで「谷地眼」という言葉を初めて知ったのです。

谷地眼(やちまなこ)とは、ひとことでいうと底なし沼。

上から見れば水が溜まった小さな穴でも、中は深く水と泥が溜まっているそう。

この谷地眼に落ちて男の子が行方不明になるところから物語は始まります。

このあとどんどん話が進んでいって、最後にどんでん返しもあってとなかなか読み応えのある小説でした。

 

ただ、一気に読み終わった「凍原」ですが、気になったところも。

ひとつは、最後にどこかで回収するのかなと思っていた伏線がそのまま放りっぱなしになっていること。

シリーズ化するつもりで張った伏線かもしれませんが、結局この後に続巻が出ている訳ではないようです。

伏線は終わるまでに回収してくれないと、何かすっきりしないんですよね。

あと私はこの作家さんの小説を初めて読んだので違和感があるだけなのかもしれませんが、男女が性行為に及ぶ場面があまりに文学表現過多に思えます。

純文学作品ならばあらかじめそう構えて読むから良いのですが、ミステリー小説でいきなりそういう文体が登場するとちょっとびっくりしますね。

元々この作家さんの作風がそうで、私が無学なだけかもしれません。

そのあたりはお詫びしておきます。

 

まとめですが、凍原はミステリー小説としてはなかなか面白いと私は感じました。

北海道を舞台にしているというのも、北海道旅行が好きだったり北海道に住んでいたりするとたまらないものがあるのではないでしょうか。

今度は桜木さんの別の作品も読んでみたくなりました。

 

ではまた。

 

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