こんにちは
ソフトバンクグループが資産を売却すると発表しました。
このところ株価の下落が続いていますから、信用不安を打ち消すために手を打ったと言えます。
この発表後、ソフトバンクグループの株価は持ち直し。
今朝9時過ぎの時点で、発表前よりも1000円ほど株価が上昇しています。
でも投資家のみなさん、そんなに安心していいんですか?
今回の発表は「最大」4.5兆円の資産売却を行うというものです。
そして「最大」2.5兆円の自社株買いを行うとも。
ソフトバンクグループの資産の中心は、携帯会社のソフトバンク、中国ネット通販のアリババ、アメリカ携帯会社のスプリント、英半導体設計のARM等、多くは株式です。
これらを売却してしまうと今後の収益に多大な影響が出ますし、せっかく今まで「時価総額重視」で増やしてきたこれらの資産をあの孫さんが簡単に手放すでしょうか。
発表では、最大、と説明していますから、ほんの少しだけの売却でも嘘にはなりません。
孫さんにしてみればソフトバンクの株価を下支えできれば良いわけで、株価低迷さえ無ければ資産売却なんてしたくないでしょう。
かつて1ドル80円という超円高となったときに、日銀総裁や財務大臣が「口先介入」というのを行っていました。
なんらかの施策をやるぞやるぞ、と会見を行って投資家を牽制するというもの。
実際は口先だけで何にもしないのですが、一定の効果はあったようです。
今回の発表も、「口先介入」的なものでは。
それを見て浮かれ上がってソフトバンクグループ株を買い上げる投資家を見ながらメシウマしている孫さんはやっぱり遣り手です。
ソフトバンクグループの負債総額は、2019年末時点で19兆円を超えると言われています。
普通ならとっくの昔に倒産していてもおかしくないわけですが、これらを上回る資産を持っていると見られているから存続できているわけで。
ただしソフトバンクグループ全体が「孫さんのはったり」で成り立っている可能性も否定できませんので、投資家のみなさんは踊らされないよう気を付けたほうがよろしいのでは。
私はこんな胡散臭い実態が見えないところとは関わりたくありませんので生暖かく見守りたいと思います。
ソフトバンク関連って携帯にしろほかのサービスにしろ、安さの裏にあるトラップが多すぎて利用する気にならないんだよなあ(これは単なる愚痴です)。
ではまた。
ブログ村ランキングに参加しています