48歳からのセミリタイア日記

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若者が最低限の生活をするのに時給1500円は必要?

 

こんにちは

 

ネットを見ていると、いくらあれば生活できるのかという記事を結構見かけます。

こういった話題は皆さんの関心が高いですからね。

私も先日記事にしました。 

luna3018.hatenablog.jp

 

この話題に関して、福岡県の労働組合が計算したものがありましたので紹介したいと思います。

 

 

福岡市の最低生計費 時給1500円は必要

fuk-kenroren.org

福岡市の最低生計費・時給1500円は必要! | 福岡県労働組合総連合(福岡県労連)

 

福岡県労働組合総連合(福岡県労連)が静岡県立大学の協力により最低生計費試算調査を行い、その結果を公表したものです。

それによると、福岡市内で若者が普通の生活をするためには、男性は月額227536円、女性は236612円(共に税込)が必要という結論になったよう。

月の労働時間を150時間として計算すると時給換算で1500円が必要とのことです。

 

 

 

最低限の生活?普通の生活?

調査結果と現在の最低賃金では原状大きな開きがあります。

調査は最低生計費試算と言うことなんですが、途中で普通の生活という文言に変わっていました。

普通の生活の定義は、どこに出ても恥ずかしくないというもの。

非常にあいまいです。

でもその定義をもとにして「普通の生活とは」として計算しています。

住居は1DK25㎡の賃貸アパート、食費は男性43000円、女性32000円、という風にして総費用を「積み上げ方式」て計算したようです。

税金関係を引いた金額としては月額で男性約177700円、女性約186800円

 

私の生活費と比べてみた

私の昨年1年間の生活支出と比べてみましょう。

おまえ若者ではないじゃんというツッコミはなしで。

一応独身一人暮らしなので比較に耐えると考えています。 

luna3018.hatenablog.jp

私の2018年の総支出は国民健康保険料込みで約132万円でした。

これは月あたり約11万円。 

労働組合が試算した177000円と比較したら67000円も低いです。

おまけに私の場合は国民健康保険料込みなので、 条件を合わせるとさらに差が広がるという。

私、そんなにカツカツの生活をした覚えはないんですけどね。

やっていることといえば、支出にメリハリをつけているくらい。

使うところには使いますし、節約すると決めたところは徹底的に削ります。

 

それにしても何を持って最低限の生活と言うのか、また普通の生活と言うのか、私にはさっぱりわかりません。

男性のどこに出ても恥ずかしくない食費は月43000円らしいです。

ということは、せいぜい月15000円しか食費を使わない私はどこに出ても恥ずかしいのか。

私自身では自炊中心で3食ちゃんと食べているという認識なのですけど。

アルコールを飲まないのと外食が少ないので食費が抑えられるというのはあるかもですが。

 

 

 

この調査の元祖は京都の労組調査

今回は福岡県労連が調査したものを取り上げましたが、この調査はもともと京都総評が毎年行っているものです。

mainichi.jp

この調査では京都市で30代4人家族が「普通の生活」をするのに月48万必要とあります。

金額の積算方式は基本的に福岡県労連と同じ。

というか、福岡県労連のほうが京都総評の計算方式を真似て計算しているだけですが。

これらの計算結果については、いつも拝読しているしょこら@さんが鋭い考察をされています。

京都総連が出した「普通に暮らす」ための最低生活費の数字に、違和感しかない件 - 【24/7】高配当株とかマイレージとか車とか【独り言】

ブログ記事のタイトルに、違和感しかない件と書かれていますが、その違和感の正体が大きな文字で書かれていました。

考えうる費用を「MAX」でゴリゴリに入れた金額なんですよ!

 そうなんですよね、この手の調査ってMAXで計算しておいて、「普通」とかって置き換えちゃうんですよ。

じゃあ「普通」ってなんやねん!て話で。

だいたい京都総評の調査も、題名が「最低生計費試算調査」なんですよ。

最低生計費といいつつ、積み上げ積み上げでどんどん加算していますからね。

しょこら@さんがおっしゃっている、

普通の生活は引き算で作るべきもの

という文言に激しく同意します。

まさに私が言いたかったのはこれ。

削るところは削るというのは引き算の発想でなければ成り立ちません。

何もかも積み上げて普通の生活だというのではなく、使うところは使う削るところは削るというのが「普通に暮らす生活」というものではないでしょうか。

 

 

 

会社側からこんな反論がありそう

労働組合の言い分としては、普通の生活するのにこのくらい必要、だから会社側は賃上げしろ!というものでしょう。

しかし会社側がこんな風に言ってきたらどうします?

 

わかりました。

「普通の仕事」ができたらあなた方が主張する金額の給料をお支払いします。

私たち会社側が考える「普通の仕事」はこうです。

仕事内容はあれができないといけない、これもできないといけない、とどんどん積み上げ方式で加算します。

 

最終的には、ハイクラスエリートじゃないと達成できないぞそれというレベルになったりして。

労働者側が文句を言っても、私たちの試算ではこれが「普通の仕事」ですと言われるだけ。

そして、最後には普通の仕事ができないからこれだけしか給料を払えませんですと言われて終了。

どうです?

こんな未来が理想ですか?

 

私は労組が余計な計算なんてしない方が良いと思いますけどねえ。

やぶ蛇にならないようにね。

 

おまけ 

ひとつ笑えたこと。

調査の中で「労働組合費」がちゃっかり計上されていたこと。

労働組合員に非ずんば調査対象にあらず、ですかね(笑)

 

あとこの件がツイッター等ネットで大きく取り上げたことで、京都総評がウレションしています。

最低生計費調査の結果がTwitterのトレンドワード上位になったことについて | 京都総評【無料相談、解雇、給与不払い】

センセーショナルな調査結果を公表して世間の耳目を集めることが目的だったとしたら、まんまとしてやられちゃいましたわ。

 

ではまた。

 

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