こんにちは
あまりやりたくありませんが政治経済の話を。
ニュースで日米貿易協定案が衆議院を通過したと流れていました。
今までの審議の模様が全然メディアで流れていませんでしたので唐突な印象を受けます。
世間では、エリカ様が麻薬所持で捕まったとか、ニノ様が結婚したとか、桜を見る会がどうのということばかり話題でしたからね。
その間にこっそりとこんな重要な問題が衆議院を通過しています。
ちなみに国際条約は衆議院を通過すると、参議院を通過しなくても一定期間が経過すると自動的に承認されます。
つまり参議院がどうもめようが、もう協定は成立するのです。
タイトルに「非常にやばい」と書きました。
このやばさがほとんどの日本人には理解できていないのではないでしょうか。
メディアもこの協定が持つ本当のヤバさがわかっていないようですし。
まあ桜を見る会の問題ばかり紙面に書くような経済オンチな新聞記者には、ことの重大さがまるで理解できないのでしょう。
この協定、日本語では「貿易協定」と書かれていますが、アメリカの解釈では「FTA」です。
日本での報道では関税の引き下げばかり注目されていますが、アメリカの要求項目はむしろ「非関税領域」のほうが影響大です。
どういったところに影響がでるのか、わかる範囲で挙げてみます。
薬代が大幅に値上がりする可能性
今後の協議次第ですが、健康保険に基づく薬代が大幅に値上がりする可能性があります。
これは交渉項目の中に、医薬品・医療機器の手続きの公平性というものがあるからです。
非常に簡単に噛み砕くと、アメリカの製薬会社が日本でアメリカと同様に利益を上げられるようにしろということです。
日本で健康保険を利用すると、薬の値段は薬価というものに縛られます。
抗がん剤のオプシーボなんて、世間の批判を浴びて薬価が大幅に下がったりしました。
つまり現状は製薬会社が自由に値段を決められません。
これだとアメリカの製薬会社は日本で期待した利益を上げられないので、薬価をアメリカ並みにしろと要求してくる可能性があります。
もしアメリカ並みに薬の値段が引き上げられると、特に薬をたくさん飲むであろう高齢者に影響が直撃しそうです。
食品の安全性が担保できない可能性
アメリカが農作物についての安全基準の緩和を要求してくる可能性は非常に高いです。
例えば牛肉のBSE問題。
日本はかつて厳しく規制していましたが、アメリカ並みにゆるゆるなものに緩和されるでしょう。
また遺伝子組み換え作物の問題。
現在は大豆やとうもろこしを原料とする製品に、「遺伝子組み換えでない」等の表記がされていることがあります。
この協定発効後、このような表記が制限される可能性が高いです。
なぜならアメリカではこのような表記をしないから。
アメリカから輸入された遺伝子組み換え作物を黙って食え!、ということです。
問題は国民の目から全て隠している政治屋たち
こういった問題が多々あるのに、自民党の方々は全く国民に説明をしていません。
関税の問題ばかり取り上げ、本当にやばいところは隠す気満々ですね。
薬の問題は早晩明るみにでるでしょう。
そのときに一番影響を受けるのは、薬をより多く使うであろう高齢者です。
自民党の支持基盤は高齢者のはずなんですが、大丈夫なんでしょうかね。
それとも自らの支持基盤よりも、トランプ大統領の方が怖かった?
食の安全問題も生命に直結しますので非常にやばいです。
問題が日本で燃え上がるころには、現職自民党政治屋の方々はほとんど鬼籍に入られているでしょうから知ったことではないということでしょうか。
小泉進次郎氏はまだ生き残っていそうですが、大臣就任後もほとんどまともな発信ができていない体たらくですから、この問題でも自分の責任逃れに終始しそうです。
野党も野党です。
本来ならば、野党が国会で追及すべき問題です。
でも立憲民主党も国民民主党も表立って国会でこの協定案に抵抗していません。
桜を見る会の問題ばかり。
数千万円の使途がどうのと瑣末なことばかりやっていないで、国民の生活の根幹を揺るがすような問題に取り組まれてはどうですか。
安倍ガーしか言えない野党など存在意義が無いですね。
ヨーロッパ移住を本気で検討すべきか
日本は以前からアメリカの奴隷国家でしたが、今回の協定が発効すると日本はますますアメリカの利益のために働く奴隷となるでしょう。
そんな日本に住んでいても幸せになれる気がしません。
アメリカの影響が薄そうなヨーロッパ諸国への移住を本格的に検討しないといけないかも。
その際の候補は、日本人の移住が容易なオランダ、日本人へのビザ要件が非常に緩いジョージア、くらいですかね、現状は。
言葉の問題はクリアしないといけませんが、手遅れになる前に今すぐ検討を始めないと。
ではまた。
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