こんにちは
先日、政府が就職氷河期世代への支援を検討という記事をエントリーしました。
そのときのニュースでは見落としていたのですが、政府の発表でなにやら新しい言葉が爆誕していたようです。
就職氷河期世代が人生再設計第一世代に名称変更
今月10日に行われた第5回経済財政諮問会議で、就職氷河期世代が「人生再設計第一世代」に名称変更。今夏に、約3年間で集中的な支援を行うためのプログラム案の作成を検討する。
4月15日付AbemaTIMESより引用
誰が考えたんだ、これ
しかし、人生再設計第一世代。
ひどいですね。
あまりにもセンスがない。
官僚が一生懸命考えたんでしょうか。
こういうのは政府が定義するものではないでしょうに。
就職氷河期世代を使い続けるのに支障があったのでしょうか。
最近の政府が言い始めた言葉はどれもセンスがないです。
一億総活躍社会しかり。
これのほうがよりひどいですけど。
戦時中の一億総火の玉だ、というスローガンかと思いましたよ。
コピーライターか誰かがやり直しと言っちゃったほうがいいですよ、まったく。
個人への責任転嫁?
もしかしたら、政府の狙いは単なる名称変更ではないのかもしれません。
就職氷河期世代だったら、就職が困難であったから現在の過酷な状況があるという説明が成り立ちます。
それが人生再設計第一世代だと、人生の設計を自分でミスった世代と読めます。
だから政府が再設計をお膳立てしてやるんだと。
なんか上から目線ですね。
人生設計をミスったのは自己責任と言い出しかねない雰囲気です。
この世代に非正規雇用者が多いのは本人の責任でもなんでもなく、バブル崩壊後の企業が採用数を極限まで絞った影響なんですが。
あくまで責任は本人にあると言いたいのでしょうか。
姑息な言い換えなどせずに、就職氷河期に新卒だった方に政府が支援する、これでいいじゃないですか。
政府は何か言い換えないと不都合なところでもあるのでしょうか。
もしかして続きが?
もうひとつ気になることがあります。
人生再設計第一世代
これ、数字が入っていますよね。
なんで単に人生再設計世代としなかったのでしょう。
もしかして、第二世代、第三世代と続くのでしょうか。
誰も彼も人生を再設計しなければならないということになるかもしれません。
第二世代、第三世代はどのあたりが該当するのでしょうか。
頭数が多すぎてどうにか処理したい団塊世代?
最近企業のリストラが進むバブル世代?
それとも教育に失敗したゆとり世代?
どう言い換えても厳しいことに変わりはない
政府も言葉遊びをする前にちゃんと支援策を考えたほうがいいです。
そもそも就職氷河期世代は30代40代となっています。
いまから支援しても、年齢に見合った高給を払ってくれそうな大企業は採用なんかしてくれません。
中途採用で取るにしても経験がない人は取りたくないでしょうし。
結局どのように支援しようとしているのでしょうか。
どうやっても厳しいと思うのですけどねえ。
最終手段は公務員採用
最終手段としては、公務員として雇うしか無くなるかもしれません。
昔からある手段ですけどね。
今では聞きませんが、失業対策事業なんてのもその一種では。
生活が厳しい人にお金を配るのが一番効くのですけど、反対する人も出るでしょう。
ならば、国や自治体が仕事を与えて対価を払えばいいのです。
例えば福島第一原発の廃炉作業。
これ、特定技能制度を使って外国人労働者にやらせようとしています。
【廃炉作業に特定技能受け入れ】https://t.co/Pc6bgtbjpx
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) April 17, 2019
新しい在留資格「特定技能」の外国人労働者について、東京電力が、廃炉作業の続く福島第一原発などの現場作業に受け入れることを決めたことが分かった。背景には人手不足があるという。
特定技能の外国人労働者にもし健康被害でも出たら国際的な非難を浴びますよ。
徴用工問題を令和の時代に持ってくるつもりですか。
廃炉作業は日本人がやるべきです。
就職氷河期世代を公務員として雇い、廃炉作業に従事してもらうというのはどうでしょう。
もし健康被害が出たら公務災害として国が面倒を見ればいいのです。
それをやらないというのは、やっぱり廃炉作業で放射線被害があるんだ、だから国は補償したくないからタッチしないんだと思われますよ。
福島第一原発の話は極論かもしれません。
でもほかにも仕事の場はたくさんあると思うのですが。
ただお金をばら撒くよりは、仕事をさせたほうがよほど良いと思いますけどね。
ではまた。
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