48歳からのセミリタイア日記

48歳でFIRE達成!! 国家公務員を辞めてただいまセミリタイア生活を満喫中です。生活、資産運用、旅行、その他いろいろ。

当サイトにはプロモーションが含まれます

日本の介護システムは限界にきている

 

こんにちは

 

最近ニュースで目につくものがあります。 

個人的にいろいろと思うところがありますので、引用した上でみなさんと一緒に考えてみたいと思います。

 

 

特養でドーナツ食べ死亡 准看護師に有罪判決

headlines.yahoo.co.jp

長野県安曇野市で介護中に女性が死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われた准看護師の女に罰金20万円の有罪判決が言い渡されました。
2013年、安曇野市の特別養護老人ホームで当時85歳の女性がおやつのドーナツを食べ、その後、死亡しました。この事故で准看護師の※※※※被告は、おやつがゼリーに変更されていたことの確認を怠り窒息させたとして業務上過失致死の罪に問われ、被告側は無罪を主張していました。
25日の判決公判で長野地裁松本支部は、「ドーナツを提供すれば女性が窒息などで死亡することは予測することができ、被告には確認を怠った過失がある」として、罰金20万円の判決を言い渡しました。被告側は控訴しました。

3月26日付TBS NEWSより引用

※個人名はプライバシー保護の観点から伏字としました。

 

特養に入居していた女性に、おやつの時間にゼリーを食べさせないといけないところドーナツを与えて窒息させた准看護師に、業務上過失致死で有罪判決が出たとのことです。

しかしこの判決ひどいですね。

ドーナツを提供すれば女性が窒息などで死亡することは予測できた、ですって。

予測できている職員は提供しないでしょうよ。

この判決内容なら被告側は控訴すべきですね。

 

そんなにミスなくできるものかな

文章だけではイメージしずらいですね。

ニュースだけを読むと准看護師の過失が全てのように見えます。

 

しかし、単純にそうなのでしょうか。

現在医療や介護の現場は大変なことになっているようです。 

 

現場目線から見たツイートがわかりやすいと思います。 

Aさんは足が不自由です、歩くと転びます、転ぶと骨が折れます

Bさんは手が届くところにあるものをなんでも口に入れてしまいます

そのまま食べてしまうので窒息します

Cさんは歩行に問題はないのですが、ふらふらとどこへでも行ってしまいます

どこへ行くかは教えてくれません

Dさんはベッドの上から動けませんが首から管が入っています

この管は抜けると血が沢山でて最悪死にます

 

ここで注意事項です

人員は増えません、当然です、技術でなんとかしましょう

動くのを抑えるような行為も禁止です

誰だって縛られたりするのは嫌ですよね

Aさんは気に入らないことがあると手がでますが

抗議したりやり返すのは当然ダメですよ

相手は何も分からないんですからね

 

でももし万一何かあったら・・・

責任は全てあなたにあります

 

さあ

全員が満足できる生活を送れるよう

頑張ってください  

 

何かものすごく誇張しているように見えそうです。

普通の人からみたら冗談のようですもの。

でもこれが真実なんだろうなあと感じます。

 

准看護師のドーナツを間違えて食べさせた件もこのような状況の中で起きたのではないでしょうか。

沢山の人を見ていて、それぞれが大変な状況。

ひとつくらい間違えてもおかしくはないです。

その状況で、ゼリーを与えるべき人にドーナツを食べさせ窒息死してしまいました。

さて准看護師に刑事罰を与えるほどの過失があったでしょうか。

働いている人が悪かったで終わらせて良いのですか。

特養のシステムには問題が無かったのでしょうか。

そもそもドーナツを食べて窒息死するならそれがその人の天命と思うのですが。

 

もうひとつツイートを。

こちらのツイートも同じような問題を皮肉っていますね。

それだけこのようなことについては現場は危機感を持っています。

 

みなさんはこんな仕事やりたいと思いますか?

 

私ですか。

当然御免こうむりますよ。

そんなにミス無く完璧にできるスーパーマンではないですもの。

そこまで求められるなら月給100万円でも安いと思いますね。

 

 

 

福祉先進国と言われる北欧スウェーデンはどうか

私たちが思い浮かべる福祉先進国として北欧諸国があります。

医療無料、介護バッチリ、幸せな住民というイメージですね。

 

例えばスウェーデンではドーナツ事件は絶対に起こりえません。

それはなぜか。

 

食べ物がのどを通らなくなった高齢者がいたとき、日本だと完全介護体制です。

スウェーデンでは、徹底的に食べ物を飲み込む訓練(嚥下訓練)を施します。

それでも食べ物がのどを通らなくなったとき、その人はそこで終わりです。

寿命ということです。

あちらの国ではドーナツをのどに詰まらせるような人は、徹底的に訓練の対象となるでしょう。

そして訓練しても誰かの介護が無いと食べられなくなったらそこでおしまいです。

介護職員が付きっきりで食べさせるということは、スウェーデンではありえないでしょう。

 

日本は医療にしても介護にしても心臓が止まるそのときまでやり尽くしますね。

海外では必ずしもそうではないということです。

だから福祉先進国と言われる国々の平均寿命はどこも日本より短いです。

 

 

 

もはや日本の介護システムは限界か

日本の介護システムはもはや限界に来ていませんかね。

現状は、現場で働いている方々の献身的犠牲の上にかろうじて成り立っているだけです。

このままだと近いうちに破綻しますよ。

というか破綻しつつありますね。

 

2018年にこんなこともありました。

www.asahi.com

1ヵ月の間に入所者が6人も亡くなった老人ホームの例です。

介護職員8人が一斉に退職し、夜間は施設長1人で対応していたとのことです。

これではまるで姥捨て山ですね。

 

でもこんな事例が今後どんどん出てくると思いますよ。

介護職員への要求はどんどんレベルアップする。

対応しないといけない高齢者はこれからもどんどん増える。

給料は増えない。

 

やってられるかー、とみんな逃げ出してしまう未来が見えますね。

もっと介護職員の業務を見直さないと。

 

もう現状のシステムは限界なんですよ。

もう無理。

 

例えば、介護士は全員公務員にして国から給料払うとか。

そのうえで介護職員の業務範囲を適切に限定するとか。

そろそろ国民みんなで真剣に考えないといけない時期に来てませんかね。

 

私ですか。

自分で食べられなくなったら終わりでしょう、人間は

あきらめますよ。

それが自然の摂理ではないですかね。

 

ではまた。

 

ブログ村ランキングに参加しています 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村