こんにちは
みなさんは、ソーシャルレンディングを知っていますか。
これは数年前から、個人向け投資の手法として一部で注目されていたものです。
ただし、ソーシャルレンディングについてはいろいろと問題が出てきているようです。
- ソーシャルレンディングとは
- ソーシャルレンディング 投資家が仲介会社を提訴へ
- ソーシャルレンディング初の登録取り消し処分
- うまい話には必ず裏がある
- 私がソーシャルレンディングに投資しなかった2つの理由
- 結局はババ抜きのババを引くかひかないか
ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングと言っても聞いたことの無い方も多いでしょう。
そこで、ウィキペディアから引用してみます。
ソーシャルレンディングとは「ネット上でお金を借りたい人、企業」と「ネット上でお金を貸したい人、企業」を結びつける融資仲介サービスである。
これからいくと、ネットを介した融資仲介ということのようです。
スマホやパソコンによるネット接続が一般化してきて、それを利用したお金の貸し借りをネット上で完結する形で仲介する会社が出てきています。
このサービスを提供する融資仲介会社は、定期預金の金利よりもかなり高い利率で融資を募集している企業と、現在の低金利下で少しでも大きなリターンを得たい個人や企業との間をウェブ上で仲介しています。
私も大手のソーシャルレンディングのHPを見たことがあります。
年利回り5%から9%台という高利率を歌って融資を募集していました。
これがきちんと履行されれば投資家はハッピー。
融資を受けて事業を展開できる企業もハッピー。
何ら問題がありません。
だが、このところ立て続けに問題が噴出しているようです。
ソーシャルレンディング 投資家が仲介会社を提訴へ
ソーシャルレンディングと呼ばれる金融サービスの国内最大手の仲介会社が投資家から集めた資金が不正に流用されていたとして、全国の投資家が8日、この会社などに11億円余りの損害賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。
3月8日付NHK NEWS WEBより引用
確かこの仲介会社、ソーシャルレンディングを日本に広めたと言って良いくらい知名度あった会社。
そんな会社でもこのような訴訟を起こされるくらいなんですねえ。
ちなみにこの仲介会社、2018年7月に関東財務局から業務改善命令を受けています。
つまりスネに傷がある会社なんですねえ。
続いてはもっとひどい会社のニュースです。
ソーシャルレンディング初の登録取り消し処分
「ソーシャルレンディング」と呼ばれる金融サービスを手がける東京の会社が、金融庁から登録取り消し処分を受けました。取り消し処分は初めてで、うその説明で資金を募り、投資家から18億円余りを集めていたことなどが理由です。
3月8日付NHK NEWS WEBより引用
こちらは金融庁から登録取り消し処分を受けた会社のニュース。
この会社、2018年12月にも金融庁から1か月間の業務停止命令を受けていたようです。
その直後にさらに問題が発覚して、ついには第二種金融商品取引業者の登録を取り消しされてしまいました。
ぼろぼろですねえ。
この会社を介して投資していた投資家の方々はお気の毒としか言いようがないですね。
うまい話には必ず裏がある
セミリタイアを目指している方のなかにも、ソーシャルレンディング投資をされている方いるんじゃないですか。
なにしろ、定期預金や日本国債よりもかなり高利回りを歌っていましたからね。
でも結果としてはこれですよ。
各社で投資したお金が返ってこない事例が発生しているようですね。
訴訟を起こされた国内最大手仲介会社は、134億円余りの元本の返済や配当の利払いが滞っています。
また、金融庁から登録取り消し処分を受けた会社は、うその説明で投資家から18億円ほどのお金を集めていたようです。
これらのお金はもはや投資家へは戻ってこないでしょうねえ。
まあきちんとお金が返ってきている案件もあるのでしょうが、貸し倒れの危険性は通常の投資に比べてかなり高いということが言えるでしょう。
私がソーシャルレンディングに投資しなかった2つの理由
私も一度はソーシャルレンディングへの投資を検討したことがあります。
でも結局は見送りました。
なぜかというと2つ理由があったからです。
投資先の明細が不明
まず、投資先の明細が不明であることが挙げられます。
最大手仲介サイトを見ても、募集している内容からはどの会社が募集しているのかわからないようになっています。
C社とかFI社というように伏字となっているんですね。
ということは、どこに融資しているのか、投資家からはわからないということです。
そうなると、仲介会社の言い分を信用して投資するということになります。
これ、どうなんでしょう。
仲介会社がいい加減なこと吹いてお金を集めているかもしれませんね。
利回りが高すぎる
最大手仲介サイトを見ると、年利回り5%から9%台を歌っています。
普通、こんなに高い利回りで投資って危ないと思わないのですかね。
だってこの利回り出してくれるのなら、普通は銀行が融資すると思うのですよ。
「かぼちゃの馬車」を始めとする賃貸不動産向けに融資するよりもよほど利幅が取れるはずです。
その銀行が融資しない。
ということは、貸し倒れリスクのある危ない融資先ということです。
ソーシャルレンディングに投資する個人や企業は、貸した金が返ってこないかもしれないという覚悟が要りますね。
結局はババ抜きのババを引くかひかないか
ソーシャルレンディング。
これで期待通りのリターンを得ている方もおられるのでしょう。
でもこれ、ババ抜きやっているようなものだと思いますよ。
ババを誰に押し付けるのか。
押し付けられた人が、ニュースになったようにお金が戻ってこない事態になっています。
ソーシャルレンディングでうまいこと儲かった人はポジトークをしますからね。
何処の会社にお金が流れるのかもわからないような投資、あなたはやりたいですか?
特にセミリタイアしたい方。
ソーシャルレーディングなどに走るよりも、堅実に積み立てNISAとかで資産形成するほうがよい気がします。
まあ全ては自己責任。
人に言われてするのではなく、自分の判断で行いましょう。
ではまた。
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