【初版2019年1月12日 最終更新2019年8月12日】
こんにちは
私が住んでいるのは福岡県です。
福岡県内で国際線が飛んでいる空港は福岡空港と北九州空港の2箇所。
とはいえ、北九州空港の国際線は少ないです。
だから福岡県の、いや九州の海外からの空の玄関口は福岡空港で間違いありません。
この福岡空港、今までタイへLCC(格安航空会社)が就航していませんでした。
2016年まではジェットスターが飛んでいたんですけどね。
撤退しちゃったんですよねえ。
だがついに、福岡空港からタイへLCCの直行便が就航することが決まりました。
タイ・ライオンエア 福岡とバンコク・ドンムアン間に就航
2019年2月15日、タイ・ライオンエアが福岡空港に新規就航。
福岡とタイのバンコク・ドンムアンの間を毎日1便飛ぶとのこと。
機種はボーイング737MAX9、座席数は215席のようです。
※8月12日追記
現在はボーイング737-800が就航しています。
エアアジアに引き続き、東南アジア方面へLCCが続々と福岡へ就航します。
いやー、待ちに待ちましたよ。
祝、新規就航。
でもびっくりしたのが、エアアジアのクアラルンプール便より先なんですよね就航が。
そしていきなり1日1便というチャレンジャー。
エアアジアでも週4便なのに、大丈夫?
もうひとつ疑問が。
タイ・ライオンエアってどこの航空会社?
福岡県民にはほぼ知名度ゼロですね。
少し調べてみました。
タイ・ライオンエアとは
タイ・ライオンエアはその名前のとおりタイを拠点とするLCC(格安航空会社)です。
インドネシアを拠点とするライオンエアが親会社です。
現在の保有機はボーイング737が31機、エアバスA330が3機、合計34機。
日本への新規就航は2018年12月、成田バンコク便です。
つい先日ですね。
そしてその次が福岡便ですか。
2019年3月には関西空港と中部空港にも就航するらしいです。
中部は福岡よりも早く就航するはずだったのですが、なんらかの理由で延期になっていたようです。
今回の新規就航での問題点
今回のタイ・ライオンエア新規就航は福岡県住まいにとっては大変喜ばしい出来事。
タイ旅行が安くお気軽になりました。
ただ、問題点もいくつかあるように見えます。
私の個人的意見であることを承知の上でご覧ください。
出発時刻が早すぎる
まず最初の問題は、出発時刻が早すぎるということです。
福岡の出発時間が、2019年8月現在で
月・火・木・土・日 08:25
水 08:05
金 07:55
(随時変更されるのでその都度更新します)
なんかエアアジアの出発時間と似通っていますね。
成田だったらごく当たり前っぽい出発時間ですけどね。
誰も福岡空港の特徴を航空会社に説明していないのでしょうか。
というのも、エアアジアのときにも書きましたが、福岡空港は24時間オープンの空港ではないため、夜間は閉鎖されています。
そのため空港泊が出来ません。
そのため、出発に間に合うように早朝空港に着かないといけないのです。
朝8時の2時間前に空港に到着するように行動すると、朝の6時に空港着。
福岡空港への公共交通機関は地下鉄かバスです。
地下鉄の時刻表では、福岡空港駅到着が始発で05:55。
そこから国際線ターミナルへ移動する時間を考えると到着時間は最速で06:15。
絶対間に合わないとは言いませんが、ちょっと厳しくないですか。
エアアジアもそうなんですが、日本人のお客をあまり期待していないのですかね。
タイ又はマレーシアからの団体客だったら、ホテルから空港まで貸切バスでの移動になるでしょうから、少々早くても時間どおりにチェックインに間に合いますよね。
交通機関を利用する日本人が便利になるように出発時間を遅らせたほうが良いと私は思うのですが。
タイのバンコクに向かうときに、航空券代と所要時間のバランスから利用が多いと思われる航空会社を、経由便も含めて福岡空港からの出発時間で見てみましょう。
タイ・ライオンエア(直行便) 07:55 ~ 08:25
タイ航空(直行便) 11:40
ベトナム航空(ベトナム経由) 10:30
中華航空(台北経由) 10:55
マカオ航空(マカオ経由) 14:00
キャセイドラゴン航空(香港経由)14:00
普通に並べてみて、タイ・ライオンエアが出発が一番早いというのがお分かりになるでしょうか。
よほど空港至近にお住まいの方でないと、8時前後の出発というのは厳しいです。
航空会社の知名度がまったくない
次の問題点。
今回新規就航するタイ・ライオンエアの福岡での知名度がゼロに近いということです。
エアアジアは、昨年から福岡市内で知名度向上のためのキャンペーンを実施していました。
LCCでは知名度バツグンなエアアジアでさえそうなんですよ。
タイ・ライオンエアは日本にごく最近就航したばかりです。
確か成田に新規就航したのが2018年12月。
福岡はただでさえ成田や関空ほどお客が集められるわけではないのに、採算は大丈夫なのでしょうか。
ジェットスターが福岡バンコク線で採算合わずに撤退したくらいなのに。
やっぱり日本人客を期待していないんでしょうね。
LCCを頻繁に使う、いわば日本人玄人客は知名度がなくても料金を検索して安ければ乗ってくれるし、と思っているのかもですね。
それ以外は期待せずにタイ人団体客の集客に励むという形でしょうか。
グループ会社の航空機事故の影響
実は親会社であるライオンエアは事故が多い会社という不名誉で知られています。
最近では2018年10月にインドネシアで墜落事故を起こしました。
乗員乗客は全員死亡とのことです。
そのときの機種が今回福岡バンコク便に投入される予定のボーイング737。
会社が別なんですといってもなんか気味が悪いですよね。
まあ会社の知名度が低いので、逆に悪評も伝わらないのではとポジティブシンキングでいけるかもですが。
8月12日追記
墜落事故の原因は機体製造したボーイング側にあるとのことなのでこの項目は削除で。
あまり安くない セール時は安い
タイ・ライオンエアの公式サイトによると片道15900円から。
これに荷物を預けた場合の追加料金、機内食を食べる場合の追加料金がかかります。
2時間程度の短距離路線ならともかく、福岡からタイまでの路線で飲まず食わずは厳しいですね。
荷物は全て機内持ち込みにすれば追加料金はかかりませんけど。
追加料金を払っていくと、他の航空会社の安いときの料金とあまり変わらなくなってくるのです。
特に中華航空、ベトナム航空、マカオ航空は経由便ということもあってか、時期によっては大変お安い料金を出してきます。
タイ・ライオンエアは直行便だからその点は有利かもですけど、LCCなんですから普通の航空会社があっというような安価な料金にしたほうが良いような気がします。
8月12日追記
セール時は1万円を切る日もあります。
もう高いとは言わせませんという意気込みを感じました。
8月12日追記 機材の小ささ
2019年7月からエアアジアが福岡バンコク便を週5便就航させました。
こちらは毎日運行ですから利便性は上ですね。
ただし、機材に差があります。
タイライオンエアはボーイング737。
座席配置が3、3席で通路が1本。
対するエアアジアはエアバスA330。
標準的な座席配置で3、3、3席で通路が2本。
機体もエアバスのほうが一回り大きいです。
人によって違うかもしれませんが、小さな飛行機だと狭っ苦しいと感じるかもしれません。
タイ・ライオンエアの今後に期待
いろいろとディスる方向で書いてしまいました。
でもこれは、私のタイ・ライオンエアに対する期待の裏返しなんですよ。
私はもっともっと福岡にLCC路線が増えればいいなあと思っています。
だから今度の新規就航に大いに期待しているのです。
福岡からでもお客が集まるとわかると、もっといろいろな航空会社が福岡に参入してくると思うのですよね。
そのためにも、搭乗率をあげる必要があります。
知名度が低い航空会社が打つ手として一番良いのはセール価格でバンバン集客することです。
乗ってみないと、その航空会社の良し悪しはわかりませんから。
思い切った価格を打ち出すとかしてお客を集めて欲しいですね。
ではまた。
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