48歳からのセミリタイア日記

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会計検査院が1156億円の無駄遣いを指摘したけれど・・・

 

こんにちは

 

お役所は国の予算を使って仕事をする。

彼らは仕事をしているなかで無駄使いをしているかもしれない。

その無駄使いを指摘するお役所、つまりお役所の金の使い方を監視しているお役所が存在する。

お役所を監視するお役所、それは会計検査院というお役所。

会計検査院は毎年決算報告をやっているが今年の報告が出たようだ。

 

 

税の無駄使い1156億円 会計検査院の決算報告

会計検査院は9日、平成29年度の決算検査報告を安倍晋三首相に提出した。官庁や政府出資法人の「税金の無駄遣い」や制度の改善を求める指摘は374件、総額1156億9880万円だった。指摘件数は過去10年で最も少なく、総額も2番目に少なかった。検査院は「年度によって検査テーマが異なり、指摘件数や総額の増減はやむを得ない」としている。

11月9日付産経新聞より引用

   

公務員時代、会計検査院は恐怖の対象だった

私は元国家公務員である。

当然ながら、国の役所は全て会計検査院の検査対象となる。

この会計検査院の検査、現役時代は恐怖の対象だった。

 

会計検査院の検査はだいたい年1回検査がある。

2年検査間隔が空くことはない。

で、この会計検査、数人の会計検査院検査官が私たちが仕事をしている役所に乗り込んできて根掘り葉掘り調べるのだ。

 

国のお役所の構造であるが、東京には会社でいうところの本社にあたる各省の本省があり、地方ごとに地方支分部局と呼ばれる会社で言うところの地方支社的な役所がある。

私は優秀ではなかったので地方支分部局でしか勤務していないが、地方での検査は東京の会計検査院から検査官が派遣されてきて、だいたい毎回1週間ほどかけて検査していた。

その地方支分部局で終わればよいのだが、さらに出先の小さな事務所にもやってきたりするのがはっきり言って面倒くさい。

 

 

 

一番冷や汗を流した新人時代の会計検査

新人時代、会計検査で冷や汗をダラダラと流したことがある。

 

入省2年目のころ、所員が20名ほどの小規模事務所で勤務していた。

その事務所では前年に検査官が来たとのことで、今年はもう来ないよねと弛緩した雰囲気が流れていた。

と、本局から一本の通知が。

え、うちの事務所に検査官が来る?

うそーん、2年連続かよ。

と、事務所中がてんやわんやの大騒ぎに。

私も転勤したばかりで訳が分からないなか、自分の担当する書類を毎日遅くまでチェックして検査に備えた。

 

検査当日、検査官が事務所の会議室へ。

検査官に要求された書類を会議室に運ぶ。

 

順調に検査が進みお昼休みに。

私はお昼ご飯を食べて半分うたたねしながらのんびりしていた。

すると、所長が血相を変えて私の元へやってきた。

「おい!、luna君!、※※の書類、どうなっているんだ!!(怒怒)」

「え??」

 

いつもは温和な性格で、怒鳴り声なんて聞いたことのない所長が怒気迫る表情で私のところまでやって来たのだ。

いやーその瞬間、眠気が吹き飛び、一気に冷や汗が噴き出してきたね。

所長から話を伺うと、検査官から書類のおかしいところを指摘されたと。

あわてて私は会議室へ。

指摘された書類をよくよく確認すると、単純な数字の誤記。

もちろん公的な書類での誤記は許されるものではないが、内部向けの書類であったため外部に発表する類のものではなく、その場で数字を訂正するということで検査官の方には納得してもらえた。

あのときの所長のほっとした表情と、私自身命拾いしたと胸を撫で下ろしたことは忘れられない。

もし致命的なミスだったら、文字通り私のクビが飛んでいたに違いない。

 

何度も数字はチェックしたんだけどなあ。

どうしても人の目でチェックすると漏れがあるものですな。

 

会計検査院を検査する役所はない

私の現役公務員時代、いつも不満に思っていることがあった。

私が、というより国家公務員全員が思っていることだと思う。

それは、会計検査院を検査する役所は存在しない、ということ。

 

会計検査院自体も国のお役所だ。

予算を国からもらって活動している。

日本全国に検査官を派遣しているのだから、予算規模もかなりのものだ。

出張旅費など相当使っていると思われる。

だけど、会計検査院を検査する独立した役所は存在しない。

会計検査院が使ったお金については自分たちで検査する。

つまり手前味噌だ。

それが認められるのなら、他の役所についても自分たちで精査していけばいいじゃん。

 

現に私が所属していた役所では、会計検査院の検査のほか、最低でも年1回は内部監査があった。

監査のための役職もあり、その役職の人は年中監査業務ばかりしている。

いわば役所の中の検査官で、周りからは煙たがられる一種可愛そうな役職だ。

そういうシステムも整備されているのだから、会計検査院はもう潰しても良いのではないかな。

 

 

 

会計検査院が指摘する無駄使いと会計検査院の予算はほぼ同額?

ちまたでは、会計検査院が指摘する無駄使いと、会計検査院の予算はほぼ同額で、会計検査院が検査すること自体が無駄、という噂が流れたりする。

本当なのだろうか。

平成30年度の会計検査院予算は約175億円。

無駄使い指摘額の10分の1だ。

さすがに会計検査院の存在自体が無駄、ということではないようだ。

  

さいごに 

私は公務員時代、会計検査院を検査してみてー、と夢見たりしていた。

会計検査院もどこか別の役所が検査するようにしたほうがいいと思うのだが。

そうしないと会計検査院自体の無駄はいつまでも改善されないだろう。

 

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