48歳からのセミリタイア日記

48歳でFIRE達成!! 国家公務員を辞めてただいまセミリタイア生活を満喫中です。生活、資産運用、旅行、その他いろいろ。

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海外移住 理想と現実を雑誌記事から考えてみる

 

こんにちは

 

セミリタイアしているしてないに係わらず、一度は海外移住って夢を見たことがある人は多いと思う。

実は私もだ。

働き始めて2年目、つまり25年前には南の島への移住生活を夢見てその可能性を調べたことがあるくらいだ。

 

だが全ての物事には理想と現実が必ずある。

海外移住と聞けばかっこいいものを思わず想像してしまうが、現実はそんなに甘くないんだなあという記事を読んだので紹介する。

 

 

夢のタイ移住で、貧困に沈んだ日本人女性

nikkan-spa.jp

今回話を聞いたのは、物価が安いイメージがあるタイ、バンコクでフリーネイリストとして活動するマユミさん(仮名・28歳)だ。

「地元・名古屋の美容専門学校を卒業したあと、美容室に就職したんです。月収は20万円弱で始めはやる気もあったんですが、長い労働時間のためか身体を壊してしまい、うつ病を発症してわずか2年で退職しました」
 以来、実家に引きこもる日が続いていたが、そんな彼女に転機が訪れる。学生時代の友人から、「いまタイに住んでいるから遊びに来ないか」と誘われたのだ。
「仕事もしていないし軽い気持ちで遊びに行ったら、がっつりハマってしまったんです。夜遊びできるところやオシャレな店もたくさんあって、しかも物価も安くて最高だと思いました。さらに驚いたのは友人の住んでいたマンションです。プール付きのきれいなアパートでしかも家賃は7万円、私もこんな生活をしてみたい!と思いました」

人にはいろいろな出来事がきっかけになる。

この女性は、友人から誘われてタイに遊びに行ったことが切っ掛けのようだ。

まあ現状に不満が無ければ旅行が海外移住の切っ掛けにならないだろう。

 

で、この女性はタイの美容室に就職し海外移住生活を始めたわけだが、思い描いた理想的な生活と現実の生活には大きな開きがあったようだ。

 

「月収は4万バーツ(約14万円)でしたが、物価も安いし昇給もあるので問題ないだろうと思っていました。でも、現実は違いました。」

 14万円の月収でもなんとかなるはずが、勤務先の来店客に合わせて高い服を買い、日本人との付き合いでは日本式の居酒屋に行っていたそう。

さらに日本人コミュニティの付き合いに疲れ切ってしまったようだ。

海外では同じ国の人で固まることはよくあるよね、世界中に中華街とかインド人街とかリトル東京と呼ばれるところがたくさんあることからもわかる。

この女性はその狭い世界で変わり者扱いされたくないと、背伸びして頑張り過ぎてしまったようだ。

 

結局その美容室は退職し、フリーのネイリストとしてタイで生活しているとのこと。

 

この女性にとって、タイに移住しての生活は理想と現実が大きく異なることになってしまった。

 

労働ビザがないのに外国で就労 それって不法就労じゃあ?

この記事を読んでいておやっと思ったことがある。

「今は駐妻相手にネイルをしたり、結婚式等のヘアメイクで生計を立てています。といっても、仕事が入るのは主に週末なので月収は2万バーツ(約7万円)ほど。後は知り合いのバーの手伝いをしているので、月収6万バーツ(約208,000円)ほどですね」
特に生活に不自由なさそうな金額だが、それ以上の支出があるという。
「美容室を辞めた時にワークパーミット労働許可証)を返却しちゃったので、ビザがないんです(本来は就労ビザワークパーミットが必要)。今は観光ビザを取得していますが、それでも3カ月が限界です。ビザがないときは30日間しか滞在できないので、そのときはネイル道具の買い付けとして日本に帰って、またタイに入国する『ビザラン』を繰り返しています。一回のビザランで5万円は飛ぶので常にビザラン貧乏です。

 

この部分だ。

海外でのビザに詳しくない方は不自然に思わないかもしれない。

だが、なんのために労働ビザと労働許可証があるのかという話だ。

この方は観光ビザかビザなしの状態で働いていると言っている。

これは明らかに不法就労

不法就労を堂々と告白している方に対して、取材記者はその是非について何も問わなかったのだろうか。

 

もしそうであるなら、不法就労をこの雑誌は肯定し、さらにタイでの不法就労を勧めていると取られても仕方ない。

この雑誌の担当者は、まさかタイ政府に知られることはあるまいと高を括っているのかもしれない。

しかし日本にもタイ政府の関係者はたくさん来ているし、ネット記事なんていうものは誰でもアクセスできる。

どこの国でも自国民の職域を確保するために外国人の不法就労は厳重に取り締まっているというのに。

この記事を読んだタイ政府関係者がこの雑誌編集部に抗議するか、この女性を摘発するための情報提供を求める未来が見えるね。

  

 

 

理想的な海外移住を送るために

どんな世界でも理想と現実には開きがある。

でもなるべくなら理想と現実の間がなるべく近いのがいいよね。

 

特に海外移住ってやり直しをするのに多大なエネルギーが必要そう。

冒頭記事の女性も、いまさら日本に戻っても再就職できる自信がないとのことでやれるだけの間はタイでの生活を続けるそう。

不法就労でジエンドの未来が待っているだろうけど。

 

現実に打ちのめされないためには、やはり事前の調査と準備かな。

事前の調査と準備はやり過ぎてもやり足りないことはないね。

 

でもこれってセミリタイアも同じ。

事前の調査と準備は大事。

というか、たいていの物事に当てはまるよね。

パッションも大事だろうけど、一歩立ち止まって調査と準備はきっちりとね。

 

ではまた。

 

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