こんにちは
前々回記事(今後の資産運用をかんがえるにあたって)で書いたとおり老後資金の運用について私の考えを述べたいと思う。
私の言う老後資金とは、年金受給開始から寿命までの生活を支える資金である。
ここで前提を設けないといけない点が2つ、年金受給開始を何歳とするか、寿命をいくつに想定するか。
リタイアするために必要なお金を試算するに当たってこれについては熟慮に熟慮を重ねた結果私はこう考えることにした。
- 年金受給開始年齢:67歳
- 自分の寿命:85歳
まず年金を何歳から貰うか、又は貰えるかということから。
今の法律では厚生年金国民年金とも原則65歳から支給開始である。
ただ例外として男性は昭和36年4月1日生まれ以前、女性は昭和41年4月1日生まれ以前の方は65歳より前に報酬比例部分(厚生年金部分)を受給できる。
私は昭和44年生まれなのでもちろん例外には入らない。
このまま年金財政がうまく回って私が65歳になってすんなり年金を受給できれば何の問題もないが、昨今少子高齢化が進んでいるのでどんどん改悪されることが予想される。
具体的には、支給開始年齢の繰り下げ、支給額の減額。
まず間違いなく支給開始年齢は繰り下げられるだろうと私は予想している。
年金掛金を支払う現役世代がどんどん減り、年金受給者の寿命が延びているこの日本でこのままいくと年金財政の破綻が待っているとしか思えない。
そうすると無い袖は振れないとばかり支給抑制に走るだろうが、政府は愚かだから安易に支給開始年齢を繰り下げるだろう。
ただ、今現在も支給開始年齢を繰り下げている最中、特に女性で完全65歳支給になるのは昭和40年度生まれ、ということはこれ以降に生まれた人からしか繰り下げしないと私は見ている。
昔は働いている人は男性が多かったから年金支給開始は男女で差があったが今は男女雇用機会均等の世の中なので差をつけられないだろう。
過去の例を見ると支給開始を1歳遅らせるのに2年かけているので、今回の計算でも見習うことにした。
そうすると、昭和41、42年生まれが66歳、昭和43、44年生まれが67歳支給開始と計算できる。
あまりにもざっくりしすぎているが、未来予知なんてできれば神になれるくらいなのでこんなものでいいだろう。
寿命のほうは単純に現在の男性平均寿命から計算しここまで生きれたらいいなあという期待値で5歳上乗せした。
今後平均寿命は延びるかもしれないが独身の平均寿命は10年短いという本当かどうかわからない話も聞いたことがあるのでまあこんなものだろう。
さて前提が長くなったが本題。
結局67歳から85歳までの19年間をどのくらいの金額で何で運用したらよいかという話になる。
ある程度医療費もかかるだろうから19年間の年金補填分として3000万円確保することにした。
この資金の運用方法であるが、取り崩し開始まで20年近く置いておくので証券口座で長期投資することをまず考えた、がこの先のことを考えたとき、私にはどうしても気になることがあった。
日本政府が抱える債務が毎年何十兆円と増え続けていることである。
このままいくと政府が債務を返済するには、インフレで日本円の価値を劣化させるか大増税するかしかなく、増税といっても働く人からこれ以上取るのは厳しいだろうから、資産を有している人から課税していくしかないのではないだろうか。
資産課税していくのにフルに活躍しそうなのがマイナンバー。
証券口座は平成30年中にマイナンバーを提出しなければならないし、銀行預金口座は投資信託等買ってなければまだ提出は任意であるが銀行は出せとうるさく言ってくるだろうし近いうちに義務化されるのは確実である。
そうなると税務当局が課税しようと思ったらマイナンバーひとつであっという間にその人の銀行証券会社の資産は丸裸になってしまうし、仮想通貨やFXでマイナンバーを逃れようとしても銀行や証券口座の金の流れをたどられたら税務当局に捕捉されかねない。
また露骨な資産課税までされなくてもマイナンバーによる資産把握から資産額によって福祉の給付に差をつけることは十分に考えられる。
そこで老後資金3000万円のうち、マイナンバーに捕捉されてもやむを得ない額として1000万円 を証券口座で運用する。
20年先までの運用なので、米国株と米国債、米ドル建てMMFを組み合わせて運用しようと考えている。
全てアメリカ関係なのは、日本円建てでの運用はリスクヘッジの面から危険と判断したためで、今後の発展を考えると中国株も魅力的だがあの国は政治体制がイマイチ信用できないので不採用。
残りの2000万円はゴールド(金地金)の現物に換えて保管し、老後必要になった都度換金しようと思う。
ちなみに換金していくのは証券口座の分からで、ゴールドを換金するのは他の資産が無くなってから。
ほかのセミリタイアブログを読ませていただくことが多いが余りゴールドでの運用を見ない。
なぜ私が多額の資産をゴールドに振り向けようとしているのかは文章が長くなったので次回に説明したい。
ブログ村ランキングに参加しています